4年前に大いに熱狂させてもらいましたラグビーのワールドカップがまた始まりました。日本は第一戦に見事に勝利し、つぎは優勝候補の強豪チームと対戦します。がんばってほしいですね!
ラグビーは、わりと大きなルール変更がよくおこなわれる印象があります。よりたくさん得点が入るように攻撃側に有利な変更が多いかな、と思いますが、今回、それとはべつに安全面での配慮を伴うルール変更がおこなわれていることを知りました。
実際に試合を見て知ったのですが、危険な行為をおこなったプレーヤーに対するものです。首から上へのタックルは危険行為としてペナルティーを取られます。プレーの流れの中でのことで故意ではなく、というプレーもあるかと思いますが、今大会では、頭部への危険なプレーは厳しくペナルティーを取っているようです。今大会だけではなく、安全性への配慮は、世界的に以前より高くなっているようです。
危険なタックルをした選手には、審判がイエローカードを出し、10分間の退場となります。反則したチームは少ない人数でプレーをするわけです。ここまでは以前と同じですが、そのあとがちがいました。その10分間のあいだに、審判とはべつの責任者が、そのプレーをビデオなどで確認します。そして、そのままイエローカードが妥当であると判断されれば10分後に試合に復帰できます。しかし、これは悪質なプレーであると判断されると、さらに重い反則としてレッドカードが出され、10分後もずっともうその試合には出られなくなります。
その後いろいろ調べてみたのですが、これはよく考えられたルール変更だなと思いました。まず安全面に関して、とにかく危険なプレーを減らすことにつながること。そして、審判にも配慮されているという点です。試合中の審判は、ボールといっしょに走り回り、一瞬でさまざまな判断をしなければなりません。これまではイエローカード、レッドカードの判断もその場でまずおこない、さらに確信が持てない場合は審判自らビデオチェックを要求して、決定するという形でした。そのあいだ試合が止まってしまうわけです。
この新しいシステムの場合、試合は中断しません。また、イエローとレッドの判断もじっくりほかの責任者がおこなってくれるので、ジャッジもより正確なものになり、審判の負担も減るということになります。
少し話は変わりますが、ラグビーの審判の方の、その日の試合前のおひるごはんを見るというのを、テレビで見たことがあります。なんだと思いますか? スタミナをつけるもの? 栄養管理されたもの? 手作り弁当? みんなちがいます。その方はかならずコンビニのお弁当を買うのだそうです。パスタが好きなので毎回それなのだとか。もちろん、ちゃんと理由があります。体が資本なのは当たり前です。そして、試合はいろいろな場所でおこなわれます。その土地の名物など食べて、おなかを壊したりしてはたいへんです。なので、つねに一定のコンデイションを維持するために、どこでも同じものが買えて、カロリーなど成分も表示されているコンビニのお弁当がいちばんよいのだそうでした。
審判の方もとても苦労されているのがわかりました。ということで、今回の退場のルール変更は、審判の負担を少しでも減らし、安全性も高まり、観客もゲームをより集中して楽しめるようになるように考えられたものだったのです! すごいですね。
選手も、審判も、お客さんもみんなが歓迎するルール変更、とてもだいじな視点が含まれていると思いました。そういう視点でいつもアンテナをめぐらせないといけないなと思いました。それと合わせて、次の試合も楽しみたいと思います!