- 小学生の国語の長文問題といえば、大きく2つに分かれますね。もちろん、「物語文」と「説明文」です。国語が好き! 本も好き! という子でも、説明文は嫌い! という子が多いです。もちろん、国語そのものが嫌いという子は、説明文なんか大嫌い! という子がとても多いです……。説明文が嫌いという子に理由を聞くと、たいていこんな答えが返ってきます。
「物語はおもしろいけど、説明文はおもしろくないから」
説明文はおもしろくない? うーむ。わかるような気もします。
ですが、『説明文=絶対におもしろくない』かというと、決してそうではないと思います。たとえば、ほとんど本を読まないという子でも、自分が好きなことに関する本(野球の話とか、動物の本とか)ならば、熱心に、ずうっと読みふけっているという話をよく聞きます。
「自分の好きなことならいいけど、国語の説明文は、ぜんぜん興味ないことばかりだからおもしろくないんだよ」
そんな声が聞こえてきそうです。では、どうしたらいいのでしょう?
説明文というのは、まさに文字の通りですが、なにかについて説明する文なのです。いままで知らなかったことを教えてくれるものなのです。説明文を楽しむこつは、ここにあります。実際ぼくも、みんなに国語の説明文を教えながら、いろいろなことを知ることが出来ました。
「へー、そうなんだ。すごいね。知ってた?」
授業中にこんな風に話しかけます。いま読んでいる説明文の中には、たいてい、みんなの知らないことが載っているのです。それを教える人間は、まず自分が好奇心を持って説明文に取り組み、自分が興味を持ったことをとことん突き詰め、そして、それによって、みんなの好奇心も刺激していければと思っています。子ども達のなにかを「知りたい!」という心は、一度芽生えましたら、もうだれにも止められないほど強い力を生みます。説明文のおもしろさは、好奇心から始まるのです。
「今日はいったいどんなことをやるのだろう?」
そんなわくわくするような、子ども達に負けないような心で、授業をしたいと思っています。
NEWS青葉台校室長
三木 裕