- 3月25日はNEWS青葉台校独自企画『桜台公園で桜を描こう!』のイベントの日でしたが、残念ながら当日は雨……、予定を変更し、校舎での人物画スケッチを行うことになりました。モデルは、三木先生です。
ただ座っていればいいだけなので楽なもんだ、と思っていましたが、真剣な顔で見つめられると、緊張してしまいます。
シュッシュッ
鉛筆の音だけが聞こえてきます。描いている絵が見られないというのも、いっそうどきどき感をつのらせます。いったいどういう絵を描いているのだろう? - 「いいよ、そのまま描こう」
「もうちょっとよく見て、影があるよ」
「うまいねー、こっちも塗ってみようか」 - 感性ピカピカの金子先生の声がします。いいところを必ず見つけて、ほめてくれる先生です。それにしても、デッサンというのは、時にとても細かく指示が入るものなのですね。たとえば、縦にした鉛筆を使ってスケッチを描くしぐさはテレビなどでもよく見かけますが、どういう意味があるのか、今回はじめて知りました。
- 「ほら、図ってごらん。ここからここまでが、鉛筆でいうと、ここからここまで、だいたい5:6くらいになっているよね。それにあわせて描いてごらん」
なるほど。バランスを見るために使ったりするのか。モデルをしながら金子先生の話に耳を傾けます。金子先生の指示は具体的でとてもわかりやすいです。 - 「鼻の頭は光が当たっているよね」
「髪の毛が少ないところがあるよ(どきっ)」
「ここは6Bを使おうか」
鉛筆は2Bから6Bまでを使っていました。午前、午後ととても集中して取り組んでくれました。お昼ごはんが終わったとたん、すぐ描こうと催促されてしまったくらいです。見事に完成した作品を見たぼくは、正直本当に驚きました。ものすごくうまい! の一言です。あまりに上手にできましたので、いま青葉台校の壁に額に入れて飾ってあります。ぜひとも見ていただければと思います。 - 最後に金子先生に言われました。
「三木先生は顔が石膏像に似ているので描きやすかったと思います」
「それは、かっこいいっていうことですか?」
「あ、その、バランスがいいということで……」
なぜか、少し困った様子でしたので、あまり詳しくは聞きませんでした。あいにくの雨でしたが、とても充実した一日だったと思います。来てくれてどうもありがとう! またたくさんイベントを行いますので、ぜひ来てください!
NEWS青葉台校室長
三木 裕