もう初夏を思わせるような天気が続いておりますが、４月のおもしろ作文倶楽部の授業で行いました『春の俳句』の傑作選が各校舎から届きましたので、お披露目したいと思います。春らしいさわやかな俳句の数々をどうぞお楽しみください。

公園に　春をさがしに　犬とくる
春風が　ふくとふくほど　あったかい
春風は　あたたかい風　あかい風
ひなまつり　しろざけをのみ　うっとする
ねこの子は　まだ立てなくて　さびしんだ
土の中　もぐらのへやは　あたたかい
花祭り　おたんじょう日の　おしゃかさま
さくらの木　花びらちるよ　さみしいな
さくらぶえ　花びら吹いて　ピーという
新学期　一年生も　仲間入り
ぶんぼうぐ　名前を書いた　自分のだ
ランドセル　一日せおった　もうぼろだ
小さい手　六年生の　ぬくもりを
大きらい　鼻がむずむず　花粉症
たけのこは　ちゃいろいつのを　立てている
たけやぶの　ちいさなこどもの　あたまでる
チューリップ　三つの色が　ならんでる
なの花や　二人でいっしょに　かくれんぼ
はばたいて　つばめかるがる　空の上
母つばめ　こどもにえさを　あげている
巣作りは　つばめの仕事　大変だ
でぶがえる　いっぱいはねて　ダイエット
たんぽぽは　風といっしょに　あそんでる
つくしがね　ぐんぐんのびて　せいくらべ
つくしがね　校舎のうらで　さいている
葉の間　さしこんでくる　日の光

本格的な写生の句あり、ユーモラスな句あり、のびのびとした句あり、細やかな心使いの句あり……、本当にすてきな句がそろいました。子ども達の感性はすばらしいです。本当に楽しい授業でした。各校舎から次々といい句が出てきて、ここに載せる句を選ぶのはものすごく大変でしたが、とてもとても楽しいことでもありました。まだまだご紹介したい句がたくさんあるのですが、とても全部は書ききれませんので、また別の機会でぜひともご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに！

ＮＥＷＳおもしろ作文倶楽部コース責任者
三木　裕