- 先日、家に帰ると、とても大きな封筒が届いていました。お世話になっている出版社からのものです。中を見ると、たくさんの絵手紙が入っていました。
- 一通だけ絵手紙ではない手紙が入っていました。それは、九州のある小学校の先生からのものでした。その先生が、ぼくの書いた童話の本『わらいゴマまわれ!』をクラスで読み聞かせしてくださったのだそうです。そして、その感想をクラスのひとりひとりが書いてくれたそうで、それを出版社へ送ってくださったのです。2年3組のみんなが書いてくれた32枚の手紙は、絵日記のような形で、上に絵を、下の欄に感想が書かれていました。
- もう何年も前に書いた本が、いまでも読まれているというだけでもうれしいのに、このようなすてきなお手紙までいただいて……、本当にうれしく思いました。作品のおもしろかったところや、自分が思ったこと、ぼくへのメッセージなどなど、一枚一枚の手紙に胸が熱くなります。さっそく、先生とクラスのみんなにあててお返事を書きました。その最後にこう書きました。
- 『また先生といっしょにたくさん本を読んでね』
- 学校の先生がこうして積極的に読書の時間を作ってくださっているという事実に、とても勇気付けられる思いがいたします。読書を通じて知ってもらいたいこと、理解してもらいたいこと、感じてもらいたいこと、先生のお手紙を読み、ぼくもまたあらためて考えてみました。夏休み、NEWSおもしろ作文倶楽部では毎年『読書感想文』を行います。本を読み、感想文を書く中で、あらたな子ども達の成長につながるなにかを伝えていきたいと思います。
NEWSおもしろ作文倶楽部コース責任者
三木 裕