- 大リーグで活躍中のイチロー選手が、5年間総額9000万ドル(約110億円)というものすごい契約を結んだというニュースが先日流れました。さすがイチロー選手ですね。オールスターゲームでもMVPに選ばれていましたし、まさに世界のスーパースターです。これからもどんどん活躍してほしいです。
- さて、そのときのイチロー選手のインタビュー記事に、ちょっとおもしろいコメントがあったのに気づかれたでしょうか? このような内容です。
- 「(年棒総額は)もし年俸500万円だとしたら、弥生時代からプレーしないと達成できない数字。(年俸が)1000万円でも、多分、平安時代ぐらいですから」
- およそ2200年前という計算でしょうか。ようやく日本に稲作が伝わったあとのころのようです。もし年棒1000万円で計算すると、およそ古今和歌集が成立したころとなります。そのころから毎年プレーして、ようやくイチロー選手の5年分というわけです。
- 実際にイチロー選手が計算したのかわかりませんが、おもしろい発想だと思いました。稲作の時期とイチロー選手を結びつけるなど、ふつうではなかなか思いつかないですが、このような話からなら、興味をもって子ども達も聞いてくれるかもしれません。また、いろいろと発想を広げることも可能です。円ではなくドルで計算して、当時の世界を調べてみるというのもおもしろそうです。他にも、年棒2000万円ではどうなるでしょう、とか、イチロー選手の一試合あたりのお給料は、一打席あたりでは、とか、どんどん出てきます。
- 以前の中学入試問題で、ドルと円の計算は出ているのを見たことがありますが、いまは、このように算数と社会といった教科を越えた発想が要求される問題が増えてきています。イチロー選手のバッティングのように、柔軟な発想が必要です。こちらも、アンテナを広げ、しっかりといろいろなものに目を向けて、発想力を磨いていかなければなりません。世界のイチローを見習って、がんばりたいと思います!
NEWS Step Up メインコース 責任者
三木 裕