- インターネットによる検索数を調べたテレビ番組や、雑誌の特集をよく見かけます。あくまでインターネットの世界だけのことですが、それでも、現在なにが、あるいはどのようなことが人気があるのかを知る、ひとつの目安になっていると思われます。検索数が増えれば増えるほど、さらに人気が増大していくという効果もあるようです。
- 先日、8月後半の一週間で最も検索された作家はだれか、という記事を見かけました。夏目漱石? 太宰治? 宮部みゆき? 石田衣良? 重松清? リリー・フランキー? 司馬遼太郎? 西村京太郎? 赤川次郎? 松本清張? いろいろ考えてみましたが、実際、どのような作家が検索されていたかといいますと……。
- 1 宮沢賢治
2 東野圭吾
3 芥川龍之介 - 現代の人気ミステリー作家を2位にはさみ、宮沢賢治と芥川龍之介が堂々の1位と3位に入っていました。かなり意外に思いましたがいかがでしょう。調査期間が夏休み後半ということもあり、読書感想文のために検索した子が多かったのかもしれません。なので、9月になるとまた違うのかもしれませんが、宮沢賢治も芥川龍之介も、まだまだ人気があると考えてよいのではないでしょうか。もちろん、検索しているからといって、本を読んでいるかどうかはわかりませんが……。
- できれば、検索するだけでなく本当に読んでほしいですね。「注文の多い料理店」も「どんぐりと山猫」も「トロッコ」も「蜘蛛の糸」も、感想文のためだけに読むのはもったいないです。もう夏休みも終わったことですし、読書の秋の前に、自分のための読書をする習慣をつけてほしいと思います。
NEWS青葉台校室長
三木 裕