連日、サッカーのワールドカップの話題がたくさん報道されております。日本の結果はどうなりましたでしょうか? (この原稿はスペイン戦の前に書いております。どきどきしますね。)
サッカーではなく少年野球の話ですが、82歳の女性の監督の記事を読みました。なんでも100人以上の選手がいるという大きな少年野球チームだそうです。それだけの人数になりますと、試合になかなか出られない子も出てきます。それを見て、試合に出られないのでかわいそう、もうやめさせたい、と監督に言いに来るお母さまもおられるそうです。そして、そんなとき、この監督は、ものすごく怒るのだそうです。
「試合に出られなくていちばんくやしいのは、あの子や。それなのに、ベンチやいろいろなところで、いちばん声を出している。そうやって、チームのために力を出しているすがたが見えんのか。子どもががまんしているのに、あんたががまんできんとはどういうことや」
100人以上の子どもたち、一人ひとりを真剣に見ていないといえないことばですね。これも、すばらしい教育だと思いました。少年野球チームの子だれもが、甲子園に行ったり、プロに入ったりできるわけではありません。しかし、一人ひとりの子、ぜんいんに輝く場はあるのです。それを大人たちが見つけないといけません。このチームで学んだことは、野球に関しても、それ以外のことに関しても、大人になったときにとても大きな力になると思います。NEWSも、教育機関の一つでありますが、それ以上のものを学べる場でありたいと思いました。