- 前回、道徳は、時間は確保されるが、教科とはならないだろう、という記事について書きました。教科にするにあたって、おそらく一番困難な点は、数値評価をしなければならない、ということだと思います。教科である以上、数字で評価をして、通知表に載せなければならないのです。
- 道徳の評価をどのようにして、数字で図ればよいでしょうか? どのようなテストをすればよいでしょう? それとも、テスト以外のやり方があるのでしょうか?
- 今回、道徳が教科とはならない流れになっているのは、多くの人を納得させる評価法を見つけられなかったからかもしれません。そもそも道徳は『評価』するべきではないことだという考えも、そこにはあったと思われます。
- 数字の評価、というのは、Step Up メインコースの責任者として、いつもぼくが考えつづけている課題の一つでもあります。Step Up メインコースで身に付けてほしい力、それは、表現力であったり、論理力であったり、発想力であったりと、たくさんあるのですが、それらの力を、どのように目に見える形で提示できるだろうかと、いつも考えています。定期的に行っている学期末のパフォーマンステストや、ふだんStep Up メインコースにお通いでない方にもご参加いただいているロジカル&エクスプレッション・テストでは、そういった『いままで数字で評価することが難しいと思われていた力』を数値化してテストと一緒にお返ししています。もちろん数値化するだけではなく、さらに踏み込んだコメントなども一緒につけるのですが、数値化することで、よりわかりやすくなる部分もあるのではないかと考えております。
- ぼくも、道徳の数字による評価は、とても難しいと思います。ですが、できないと思われることの中にも、なにか可能性はないかと探すのがNEWSです。Step Up メインコースも、そのような発想から可能性をどんどん広げていきました。道徳で学んでほしいことを、いずれStep Up メインコースでも取り入れてみたいと思います。どのような形になるかはまだわかりませんが……。完成しましたら、またご報告したいと思います。
NEWS Step Up メインコース コース責任者
三木 裕