- 友人から葉書が届きました。こんなことが書かれていました。プラトンの書簡集に載っていた言葉のようです。
- 『人間は神の玩具としてつくられたものであり、すべての男も女も、この役割に従って、できるだけ見事な遊びを楽しみながら、その生涯を送らなければならない。』
- 何事か、という感じですが、要するに遊びのお誘いの葉書だったわけでした。友人の愛する野球チーム、ホークスの試合を応援に行く前に書いたもののようで、葉書のあちらこちらに心浮き立つものが見えています。
- 野球は、ぼくにとっても、とても楽しい遊びです。試合を見るのも大好きですし、たまにしかできませんが、時々バットを持って、野原に飛び出していきたくもなります。しかし、プロ野球の選手にとっては、楽しいだけのものではないでしょう。彼らにとっては遊びではないからです。
- 詩や文学作品はどうでしょう。もともとは、無償の遊びだったのではないでしょうか。書くことも、そして、読むことも。すばらしい詩や文学作品が、国語の勉強という名のもとに、子どもたちに苦痛ばかり与えている姿を見るのは、とても悲しいです。詩や小説で、もっと遊べないでしょうか? もっと、もっと、楽しく、自由に……。遊びの楽しさを勉強にも、などというと、眉をひそめる方もいらっしゃるかもしれません。けれども、遊びだからこそ得られるものもあると思うのです。NEWSでの授業は、『楽しさ』も追求していきたいと思います。ぼくも、もっと遊ばなければ!
NEWSおもしろ作文倶楽部 コース責任者
三木 裕