救急隊員の方のツイッターの記事が注目されているとの記事を見かけ、読んでみました。そして、おお、と思いました。以下の内容です。
救急隊員の方は、作業用の安全靴を履いています。サイズは、それぞれの人にもちろん合わせますが、見た目は黒で同じに見えます。室内に入るとき、玄関で安全靴を脱ぎます。そして、たとえば、タンカなどに病人の方を載せて、戻ります。
そのときに、『玄関で脱いだ靴をそろえたりせずに、脱いだままの状態にしておいてください』というのが、救急隊員の方のツイッターの内容なのでした。
習慣として、お客様の靴を履きやすいように向きを変えたり、そろえたりすることは、ごく自然におこなわれているかと思います。
しかし、救急隊員の方の作業は、まさに一秒も争う緊急のときです。脱いだままの状態が、いちばん履きやすく、また、他人の靴とまちがえにくいのだそうです。靴を履くために向きを変えたりする、そのわずかの差が、危険につながることもあるので、救急隊員の靴は、そのままにしておくのがいちばんだということのようです。
家に救急隊員が来ることはそうないですし、来ていただく機会もできればない方がいいわけですが、こういう知識は、広まってほしいと思いました。そして、やはりプロフェッショナルのことばというのは、その経験則に基づいてのものなので、説得力があるな、と思いました。ほんの数秒、あるいは、それ以下のわずかな時間を短縮するために、日々努力されているというのがわかります。それだけ命の重みを感じるお仕事なのでしょうね。それで救われた命も、きっとたくさんあったのだと思います。
自分の仕事を、限りなく真剣に考え、改善していくこと、ぼくもそれぐらいの真摯さで、授業をおこなわなければいけないと、改めて思いました。