前回のコラムで、『奈良時代に九九! Part2』を書きました。奈良時代に書かれたという木簡に九九が書かれており、その九九を当時の人たちはどのように読んだのでしょう? いまと同じなんでしょうか? だれか調べて教えてください! という内容でした。
そして、なんと調べてくださった方がいたのです! ありがとうございます!!
その方が調べてくださった内容をかんたんにご説明いたします。
九九の表が日本に輸入された奈良時代、万葉集に九九からくる言葉遊びを入れた句が詠まれているのだそうです。
情(こころ)八十一(グク)=心が晴れないで
八十一と書いて、グク(九九)と読ませるわけです。=のあとは現代語訳となります。
ほかにも例があります。
二八十一(ニクク)あらなくに=憎くないのに
八十一里(ククリ)つつ=括っておいて
十六=四四十六によってシシ(狩りの対象となる猪や鹿)と読む
いさ二五聞こせ=「二五」はトヲ。この一句は、さあどうだろうとおっしゃい、の意。
いまでもよく使います、四六時中、ということばも
四六(シロク)=24 24時間ずっといっしょ、いつでもいっしょ、というところからついたのだそうです。
調べた方が、付け加えてくださった『「にご」が、「じゅう」ではなく「とを」なのが若干違いますが、こうしてみると比較的、現代の読みかたに近かったのでは、と推測ができますね。』とのお言葉そのままですね。すごい! すばらしい!
お知らせいただき、ありがとうございます。非常に楽しませていただきました。奈良時代の人たちも、優雅に九九を読んでいたのですねえ。なんだかうれしくなりました。こういう大人の自由研究(自分はなにもしておりませんが)、またやってみたいと思います!