- たまたま手に取った本に、「論語」の言葉として、次のような文章が書かれているのが目に留まりました。
- 『吾れ嘗て終日食らわず、終始寝ねずして、思いぬ。学ぶに如かざる也。』
- →終日終夜の思索もその効果は、学、すなわち読書に及ばない。
学ぶというのは読書のことです。
けれども、孔子はつづけてこのようなこともいっています。 - 『学んで思わざれば則ち罔し(むなし)。』
- →思索を伴わない読書は、体系のない漠然たるものとなる。
なるほど、という感じですね。
さらにこのようにつづきます。 - 『思うて学ばざれば則ち殆る(つかる)。』
→思索するばかりで読書しなければ、精神を無用に疲労させるばかりである。 - つまり、読書と思索、この二つが大事だということですね。まず読まなければなりません。しかし、読むだけではだめで、考えなければならないのです。NEWSおもしろ作文倶楽部の授業で、まさにやりたいと思っていることです。2月4回目の授業では、また宮沢賢治の作品を使用します。とことんまで作品を味わい、みんなでいろいろと考えてほしいと思います。どんなふうにみんなが感じたのか、そして、どのようなことを思ったのか、とても楽しみです!
NEWSおもしろ作文倶楽部コース責任者
三木 裕