- このあいだの夜テレビを見ていましたら、なんとウルトラマンを教材に使って国語の授業をしている中学校の先生のお話をやっていました。
授業で使っていた回は、怪獣ジャミラが出ている回です。といっても、すぐに、あー、あのお話ね、とわかる人ばかりではないと思いますので(ぼくは、わかりました)、かんたんにストーリーを紹介します。 - ジャミラは、もともとは人間でした。宇宙飛行士としてロケットで飛び立ったのですが、ある星に不時着してしまい、恐ろしい怪獣になってしまったのです。人間のときの記憶を失ったまま、ジャミラはまた地球に現れ、町を壊しまくります。ウルトラマンはジャミラの過去を知っています。また、ジャミラも自分が人間だったことを思い出しました。しかし、地球を守るためにはジャミラを倒さなければなりません。
- ジャミラの顔をぼくは覚えていました。子どもの頃、かなり強い印象を受けていたのでしょう。最後、ジャミラは苦しそうに死んでいきます。地球の平和は守られました。けれども……。
- この国語の先生はウルトラマンの大ファンのようで、この回について生徒にいろいろと質問するシートを作り、書かせていました。女の子は最初は全然興味がなかったようですが、物語が進むにつれ、思わず引き込まれていったようです。真の平和とは? 科学の発展とは? 命とは? いろいろとテーマが生まれ、みんな真剣に解答していました。
- なにかを人に伝えたい、そう思ったとき、本当に自分が好きなものというのは、とても強い力を持ちます。ウルトラマンから大事なことを学ぶこともあります。NEWSの先生として、ぼくもなにかを学んだように思いました。
NEWS青葉台校室長
三木 裕