資料請求はこちら
第118回

読点はどこに打つのですか?

2008.09.08更新

 前回、里見弴の書いた『文章の話』という本について取り上げました。文章を綴るためには、まず自分が立派な人間にならなければ……ということが書かれています。しかし、作文の書き方の本ですから、それだけではありません。細かいところにも、心配られています。次のようなところです。
『「句読点のうちどころ」「漢字を使うか、仮名にするか」「仮名は平仮名がいいか、片仮名がいいか」「語尾の、どの字から仮名を送るか」「振り仮名をつけるか、つかないか」「別行が多すぎて、何か希薄な感じがする」とか「真黒に詰まりすぎて、紙面が汚らしく見えるから、ここらで別行に起こそう」とかそういう諸点に対する考慮です。これを、一概に、虚飾のように思って、なおざりにしているようでは、決して、いい文章は書けません。』
 句読点、特に読点の位置などは、よく質問されます。主語のあと、接続詞(接続助詞)のあと、息継ぎをするところなどなど、おおよその位置の目安などは説明出来ますが、完全な答えはありません。なぜなら、そこに書かれた文章によって位置が変わってくるからです。では、読点は、どこに打ってもよいのでしょうか? その答えの一つが、『文章の話』の中に書かれています。
『「文章の体裁」などと言うと、いかにも「末枝」「枝葉の問題」という風に軽んじられがちですが、それは、大へんな考え違いで、文章にかぎらず、すべての「いい仕事」というものは、人目につかないような、隅の隅まで、細かな注意が行き届いているのです。細瑾を顧みないで、立派な器が出来たら、お目にかかります。
 隅々まで注意が行きわたる、その、基の気持ちは何か、というに、『親切』です。それも、読者に対してではなく、文章そのものに対して、親切・丁寧、ちょうど、母親が、生まれたばかりの赤んぼをあつかうような、細心さで筆をとらなければ、とてもいい文章は書けません。』
 読点の位置のような細かいところは、あっさりと見過ごされがちですが、細やかな、『親切』な気持ちで文章を読み返し、必要な場所を決めていきましょう。自分が読んでみて一番読みやすいところが読点の位置です。漢字や改行なども同じです。もちろん、そのためには、いろいろな文章を読んで、たくさん作文を書く練習も必要ですが……。これからぜひとも、『親切』に作文を書いてほしいと思います!

NEWS青葉台校室長   
三木 裕

         ミライアカデミー先生のコラム一覧ページはこちら

会社概要

商号
株式会社 NEWS(ニュース)
創業
2000年3月1日(株式会社国大セミナーの一部門として創業)
設立
2012年10月1日
資本金
1000万円
代表者
           
代表取締役 小倉拓也
本社
〒330-0063 埼玉県さいたま市
浦和区高砂2-5-5 KIビル 3F
電話
048-831-2223
事業内容
子どもの総合教育企業。
子どもたちが、21世紀を生き抜くために必要な教育を提供している。1人ひとりの成長に責任を持つために、全ての事業は少人数制を基本としている。
グループ
株式会社 国大セミナー
会社
設立:1985年10月1日
■学習塾(国大セミナー)104校(2024年3月現在)
グループ
株式会社 NEWSエンターテインメント
会社
設立:2008年10月1日
■子役養成機関(NEWSエンターテインメント)
グループ
株式会社 そらまめキッズツアー
会社
設立:2010年10月1日
■子どもの体験型ツアー実施する旅行会社
(そらまめキッズアドベンチャー)
グループ
株式会社 オレンジプラネット
会社
設立:2015年2月1日
■保育園・インターナショナル保育園・学童くらぶ
グループ
株式会社 ドリームプラネット
会社
設立:2015年6月1日
■生活・文化・新規事業部門

Copyright © NEWS All Rights Reserved.