NEWSStepUpメインコースで行った「ショートコントを作ろう!」講座の傑作選第3弾は、再びコンビ作品をお届けしましょう。かなり密度の濃い作品です。ちなみに彼らの考えたコンビ名は『わらいMAX』です。授業が終わった後、コンビ名と自分たちの名前を書いたサインを残していってくれました(ありがとう!)。
ショートコント3
○ 動物園にて
動物園のサル山に、Dくんが見に来る。
Dくん「おお、サルだ。すげえ、キーキー」
Dくんサルのまねをする。そこへ、動物園の飼育員のEくんがそうじをしながらやってくる。
Eくん「あっ、サルがにげてるぞ」
Eくん、サトウくんをサルとまちがえて、ひっぱっていく。
Eくん「だめじゃないか、にげちゃ」
Dくん「いや、ちょっと人間だってば」
Eくん、むりやりDくんをおりにいれる。
Dくん「出してくれー」
Eくん「なんだ、人間みたいな声だな」
Dくん「だから人間なんだってば」
Eくん「よく見ると人間みたいなふくをきているぞ」
Dくん「人間なんだからあたりまえだろう」
Eくん「おお、くつしたまではいている」
Dくん「だから人間なんだって」
Eくん「よし、わかった。こっちへこい」
Eくん、Dくんをちがうおりへつれていく。
Eくん「えーと、ここに入れて、はりがみを書いておこう。元気のいい人間そっくりのサルです。えさをあたえないでください」
Dくん「ちょっと出してよ、人間なんだってば」
Eくん気にせずそうじをはじめる。
Dくん「あっ、かぎをもってるぞ。あれさえあれば……」
Dくんかぎをとろうとするが、どうしてもとどかない。すると、Eくんがとつぜんしゃがみこむ。
Eくん「あー、しまった。かぎをおとしてしまった! これではもう一生あそこから出られない! ま、いいか」
Eくん、しらんかおで出ていってしまう。
Dくんがっくりとおちこむ。
Dくん「がーん……。ま、でも、サルでもいいか」
このコントを2人が書いたときはくつしたをはいていたのでこういう台本だったのですが本番の日は練習に熱が入ったのか裸足になっていたため、見事に「ズボンをはいているぞ」というせりふに変わっていました。
今回、「ショートコントを作ろう!」という企画を初めて行ったのですが、子供たちのすばらしさをあらためて知る機会となりました。どの子もみんな本番が一番いい演技でした。とてもおもしろかったです。またぜひ行いたいと思います!
NEWS青葉台校室長
三木 裕