夏休みになりまして、読書感想文や、日記、レポートなど、たくさんの宿題が出ていると思います。そこで、作文が苦手な子にアドバイスです!
作文を上手に書くときのポイントはいくつかありますが、一番かんたんで確実な方法があります。それはなんでしょう? 下の文章を読んでみてください。
①きのう、ぼくは公園に行って、やまだくんといっしょに、公園で遊びました。
②さとうさんのたんじょうびに、わたしは、たんじょうびプレゼントのふでばこをあげました。
③おかあさんへのおみやげにキーホルダーを買ったら、おかあさんは「とてもきれいね」といってくれました。
まちがった文章ではありませんが、ちょっと読みにくいですね。
①の場合は、二番目の「公園で」は削ってしまいましょう。
②③も二番目の「たんじょうび」「おかあさん」を削ることができます。
また、こういう方法もあります。
○月○日はさとうさんのたんじょうびでした。わたしは、たんじょうびプレゼントのふでばこをあげました。
おかあさんへのおみやげにキーホルダーを買いました。おかあさんは「とてもきれいね」といってくれました。
どちらも二番目の文の「たんじょうび」「おかあさん」は削ることも可能です。ですが、気持ちがよく伝わるということを考えれば、残してもよいかと思います。そのために、一文を二つに分けました。
おわかりでしょうか? 作文をうまく書く方法は『一つの文の中に同じ言葉をなるべく使わないこと』です。かんたんのように見えますが、とても多くの子がこういう文章を書いています。注意しましょう!
文をなるべく細かく分けることは、作文の授業で最初に指導することの一つです。一文が長くなればなるほど、同じ言葉が増え、また主語と述語のねじれが生まれやすくもなります。文を「~ので、」「~と、」とつながず、そこで一度切りましょう。文をなるべく削り、短くすることを意識して書く、これが作文名人への第一歩です!
サマースクールで行っている絵本作りにチャレンジコースは、文を削ることにとにかくこだわるコースです。絵で描かれていることは文にする必要はありません。また、なるべく大きく絵を描くためには、文章もとことんまで短くしなければなりません。楽しく絵本を作って、作文名人の極意も勉強してください!
NEWS青葉台校、センター北校室長
三木 裕