ゴールデンウイークはみなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。連休明けの子どもたちにもいろいろと聞いてみましたが、やはり震災等の影響もあり例年よりは遠くへ行かれる方は少なかったように思います。今年は学校が長い連休とならず、あいまあいまに通学日があったこともあるかもしれません。ただ、それぞれのご家庭で楽しく過ごされたようで、いろいろとおもしろいお話もうかがうことができました。
ぼくもゴールデンウイークのあいだは遠くへはいかず、東京都内で友達と会って過ごしました。高校のときの友達や、社会人になってから知り合った友達などと、あちらこちらで騒いでまいりました。もうずいぶん久しぶりに会う友達もいたのですが、会ってしまうと前と同じように話せるのが不思議ですね。とても楽しかったです。
ということで、いきなりですが、ケツメイシというグループの『トモダチ』という歌があります。もともと好きな歌だったのですが、この連休中に急に聞きたくなってCDを引っ張り出してみました。友達に会って、トモダチを聞くというのも、いかにもそのままでなんとなく恥ずかしいのですが、とてもいい歌だと思います。そこで今回はただ聞くだけでなく歌詞もカードで見ながら聞いてみましたところ、こんな歌詞に気がつきました。
ずっと友だち だが時は経ち
離れた街と町で 別々の道
街と町という言葉を使っているのです。それ以外にも『まち』が出てきます
ずっと友だち だが時は経ち
変わりゆく街の中で 共に育ち
この街から力溜め 一からの
スタートを切った君に 幸あれ
あの頃のダチ 街から離れても 変わらず
同じ気持ちで 変わらず この街で
また出会ったなら その足で
更に変わった街 見つめながら
語り明かそう あの頃の気持ちで
懐かしい街並みは たちまちに あちらに
育った町から 巣立ったダチでも
変わらない気持ち それこそが命
ずっと友だち だが時は経ち
離れた街と町で 別々の道
選んだり
共に生きてる君に 幸あれ
同じ『まち』という言葉でも、『町』と『街』ではなんとなく雰囲気が違います。おそらくこの詩を書かれた方も、意図的に街と町を分けて使っておられるようです。歌を聞いているだけでは気がつきませんでしたが、日本語の豊かさをぼくはあらためて感じました。ケツメイシのファンの子どもたちは歌詞のよさ、うたのよさを充分知っていると思いますが、その中にあるしっかりとした日本語の美しさも知ってほしいなと思いました。もっとずっと年を取ってからもトモダチと会うのは(たぶん年を取ってからのほうが)楽しいことなのですから。
ケツメイシ/トモダチ
ずっと友だち だが時は経ち
変わりゆく街の中で 共に育ち
この街から力溜め 一からの
スタートを切った君に 幸あれ
ずっと友だち だが時は経ち
離れた街と町で 別々の道
選んだり
Randomされた人生を
共に生きてる君に 幸あれ
だれ かれと 別れ重ね
それぞれと 与え離れ
いくつもの出会いは 理屈ない願い お前
俺の財産だと ここに書いたんだ
新たなる 旅立ちの前に
君の思いを
いつか話せよ また会ったなら
すべて話せよ また会ったなら
また新たな その気持ちを胸に
走り出す 君の思いを
いつか話せよ また会ったなら
すべて話せよ また会ったなら
今お前が不安に 思う事
いつか話せよ また会ったなら
NEWS板橋校室長
三木 裕