6月になりました。ものすごく暑い日や寒い日、雨の日などがかわるがわるやってきます。皆様もお体には充分お気をつけください。
6月といえば梅雨のイメージですが、ぼくの好きな詩人、立原道造の詩にはこんなものがあります。
草に寝て…… 六月の或る日曜日に
立原道造
それは 花にへりどられた 高原の
林のなかの草地であった 小鳥らの
たのしい唄をくりかへす 美しい声が
まどろんだ耳のそばに きこえてゐた
私たちは 山のあちらに
青く 光ってゐる空を
淡く ながれてゆく雲を
ながめてゐた 言葉すくなく
しあはせは どこにある?
山のあちらの あの青い空に そして
その下の ちいさな 見知らない村に
私たちの 心は あたたかだつた
山は 優しく 陽にてらされてゐた
希望と夢と 小鳥と花と 私たちの友だちだつた
6月も、繊細な詩人の感性で表現するとこんなすてきな季節になるようです。梅雨空を嘆くばかりでなく、その向こうにある青空を思い出していきましょう! NEWSの夏のお楽しみ、サマースクールのご案内も校舎にご用意してあります。お気軽にお問合せください。お待ちしております!
NEWS板橋校室長
三木 裕