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第202回

お茶の子さいさい

2011.07.05更新

ちょっとした偶然から、フランスの翻訳小説を読みました。風変わりの登場人物の、ちょっとしたおかしさが積み重なっていく物語で、楽しく読み終わったのですが、その中で2ヶ所「おや?」と思うところがありました。

ひとつめは、タンスを『観音開き』で開ける場面。

もうひとつは、主人公にとって人生は『お茶の子さいさい』という文章です。

ストーリーにとって、特に重要な場面の言葉ではありません。ひとつめなどまったく関係ないところです。ただ、フランス人のムッシューの小説なので、ちょっと、おやと思ったわけです。いかにも、日本的な表現かな……と。ただ、観音開きと書けば、すぐにどういう開き方かわかります。べつに観音開きでなくともお話としては全然変わらないですが、フランス語でそれに相当する言葉で書かれていたのでしょうか? たしかに、いちいち、真ん中から両側に開く形式のタンスの扉を……、などと説明するよりは、すうっとストーリーをすすめたいところだと思います。お茶の子さいさいも、いかにもそれっぽいフランス語が書かれていたのでしょう。本当に、そういうラストシーンでしたから!

実際はもしかすると、観音開きという言葉にこそ、なじみのない世代にいまはなっているかもしれません。ちなみにこの本は1991年に日本で出版されていました。いまの子は観音開きなんていわないでしょうか? お茶の子さいさいでなにかを片付けたりはしないかな?

言葉は時代とともに変化するというのはよくいわれることです。今日の朝日新聞の社説には『上から目線』という言葉が書かれていました。日常では、けっこうふざけて使ったりしますが、社説で使用するくらいですから、もう日常の言葉として認知されているということなのでしょうか? ちょっと違和感がありましたが……。

観音開き、お茶の子さいさい、という表現が消えていくかどうかはわかりませんが、これらの言葉を聞いて、すぐに共通のイメージできないようになるのはもったいない! という気がします。言葉については、これからも、ふだんから意識して考えていきたいと思います。

NEWS板橋校室長
三木 裕

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会社概要

商号
株式会社 NEWS(ニュース)
創業
2000年3月1日(株式会社国大セミナーの一部門として創業)
設立
2012年10月1日
資本金
1000万円
代表者
           
代表取締役 小倉拓也
本社
〒330-0063 埼玉県さいたま市
浦和区高砂2-5-5 KIビル 3F
電話
048-831-2223
事業内容
子どもの総合教育企業。
子どもたちが、21世紀を生き抜くために必要な教育を提供している。1人ひとりの成長に責任を持つために、全ての事業は少人数制を基本としている。
グループ
株式会社 国大セミナー
会社
設立:1985年10月1日
■学習塾(国大セミナー)104校(2024年3月現在)
グループ
株式会社 NEWSエンターテインメント
会社
設立:2008年10月1日
■子役養成機関(NEWSエンターテインメント)
グループ
株式会社 そらまめキッズツアー
会社
設立:2010年10月1日
■子どもの体験型ツアー実施する旅行会社
(そらまめキッズアドベンチャー)
グループ
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設立:2015年2月1日
■保育園・インターナショナル保育園・学童くらぶ
グループ
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会社
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■生活・文化・新規事業部門

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