高校生の女の子が、ニャンコ先生が好きだという話をしました。ぼくは、ほう、そうですか、めずらしいね、と思いました。
しかし、二人でしばらく話をしましたが、どうにもかみ合いません。ニャンコ先生といえば、『いなかっぺ大将』に出てくる柔道の師匠ネコのことでは?
まったく、ちがうのでした。『夏目友人帳』というマンガにもニャンコ先生というのがいて、人気があるのだそうです。
おお、まったく知りませんでした。新しいニャンコ先生は、関連のキャラクターグッズも多数ある人気者だそうです。ぼくの知ってるニャンコ先生のことはまったく知らず、『いなかっぺ大将』の主題歌はまだ若かったころの天童よしみだぞ、といっても、いまの高校生には通じません。
いろいろ調べてみますと、二つのニャンコ先生のあいだにはざっと四十年くらいの開きがありました。いまの高校生が昔のニャンコ先生を知るわけがないのですね。お父さん、お母さんも知らないかも。ぼくはたまたま(?)知っていましたが……。
時代はどんどん変わりますが、まったく同じ名前の、ぜんぜんちがうキャラクターが生まれて、子どもたちの人気になることもあるのですね。また四十年後にちがうニャンコ先生が出たらおもしろいなと思いました。