2021年学力調査問題の結果が国立教育政策研究所より発表されました。国語の点数だけでいいますと、小学生は前回とほぼ変わらず(微増)、中学生は8.3ポイントのマイナスということになりました。研究所からのワンポイント解説は以下の通りです。
小学生国語
・新学習指導要領で示された「資料を活用するなどして、自分の考えが伝わるように表現を工夫すること」を踏まえた「話すこと・聞くこと」に係る出題について、資料を用いる目的を理解したり、目的や意図に応じて、資料を使って話したりすることはできている。
・目的に応じて、文章と図表とを結び付けて必要な情報を見付けて読むことについて、引き続き課題がある。
中学生国語
・文章を読み、登場人物の言動の意味を考え、内容を理解することはできているが、文章に表れているものの見方や考え方を捉え、自分の考えをもつことに課題がある。
・過年度の小学校調査において見られた課題に関連した出題において、相手や場に応じて敬語を適切に使うことに課題がある。
なんだか、小学生も中学生もみんな大変だなあ、という感じがします。たしかに敬語の問題の正答率は40%台でしたから、もっとできていてほしい気もしますが……。
ぼくが事前に予想したことも踏まえ、正答率など比べてみましたが、小学生のみんなはがんばったのではないでしょうか。資料の読み取りなど、ずいぶん学校でもきちんと指導しているのだなあ、と思いました。中学生のみんなは、やはり、夏目漱石の記述で落としていますね。20%台でした。敬語は……、まあ、がんばりましょう!
当たり前ですが、むずかしい問題はやっぱりむずかしいみたいですね。記述問題は全体的に正答率が低いですし、その中でも、たとえば資料の把握だけではなく、なにを意図しているのかを書く問題や、心理を問う問題などは、さらに正答率が下がっているように思います。行間を読むという感じのものですね。ただ、本当に身につけてほしい国語力は、ここらへんにあるとぼくは思っています。
ということで、ぼくは、自分の国語の指導がさらに明確になった気がしました。一言でいえば、『読む力と書く力』なのですが、より深いところでの理解を求める授業をしたいと思います。もちろん、これまでもやっているつもりなのですが、もっと上のものまで求めていきたいと思います。ぜひNEWSへおいでください。くわしくご説明いたします!