新年あけましておめでとうございます。
今年は辰年ですね。
龍の絵や置物などをあちらこちらで見かけます。映画や漫画でもよく使われるモチーフですが、意外と児童文学では少ないように思うのですがいかがでしょう? いま思いついたのでは『エルマーと16ぴきのりゅう』くらいでした。
なぜ突然児童文学とわざわざことわったのかといいますと、ぼくが龍で一番初めに思いついたのが『町かどのジム』というお話しに出てくるものだったからです。虹色の大きな体で空からジムの乗っている船におりてくる龍です。本では大海ヘビと書かれているのですが絵を見ると立派な龍なのです。その龍はジムにいいます。
「だれも、おれのこと愛してくれないんだ。」
龍はあまりにでっかすぎるので、だれにも愛してもらえないと悲しんでいたのです。ジムはうでがくたくたになるまで、龍のことをなでてあげます。そしてそのときに龍から落ちた金色のうろこをジムは耳飾りにしました。ファージョンという人が書いた、なんともゆかいで楽しいお話です。
「あかんぼうなら、人はかわいいかわいいってなでるだろう。だけど、いったいだれが、おれのことなでてくれる?」
「おまえなでてもらいたいのか?」
「ほかのどんなことよりも」
こんなさみしい龍や子供たちがいないように、NEWSはいつでも扉を開けていたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします!
NEWS板橋校室長
三木 裕