ツイッターで、『どうして校長先生の話は長い』というのが話題になり、何万件も、いいね、がついているそうです。
話題になるということですから、校長先生の話が長い、と思う人が多いということなのでしょうね。いいねをしたのは若い人が多いようですが、あまり年齢は関係ないかもしれません。
本当に長い人もいるでしょうし、長くても、ぜんぜん気にならない人や、短い人もいるでしょう。ただ、子どもたちにとっては、退屈な話が多いのかもしれません。
ぼくがどう思っていたかは、もうずいぶん前ですので、まったく覚えていないのですが、一人覚えている校長先生がいます。中学校のときの校長先生で、ぼくが1年生か、2年生のとき、よその学校へ移られることになりました。そこで、最後の修了式のときに、在校生が歌を歌ってお別れをしました。
といっても、ぼくらがそう思ったわけではなく、当時の先生方にいわれて歌っただけでした。ところが、校長先生はとても感激され、ぼくらにお礼をいってくれました。校長先生は舞台にいて、ぼくらは下の段で歌っていました。校長先生は、いそいで舞台から降り、お礼をいってくれました。しかし、ほかの先生が、上からでないと、うしろの子が見えませんから、ということで、また舞台に上りました。
そのとき校長先生が、「こんな上からえらそうにすみません」と、ぼくらにいいました。大人が謝るなんて、あまりなかったですから、ぼくはとても驚きました。歌のプレゼントも、いま振り返りますと、校長先生が、ほかの先生方に慕われていたからのプレゼントだったのかもしれないと、思います。
ながいながい校長先生のお話の中にも、もしかすると大人になってもずっと忘れられないお話があるかもしれません。みんなも、あまりいやがらずに聞いてほしいな、と思います。