深夜のテレビで『ap bank fes’12 Fund for Japan』という番組を見ました。新聞のテレビ欄に小田和正さんの名前があったから見たのですが、どういう番組かは知らず、ライブをやるのだろうとそれを期待して見たのでした。実際、小田さんの歌う場面もあったのですが、それは最初だけで、全体としては、ライブの時間よりも、ミスター・チルドレンの桜井和寿さんや、小林武史さんの、ap bankとしての取り組みを中心に紹介する番組でした。あいかわらず小田さんの美しい歌声はすばらしかったですが、それ以外のところも非常に興味深いものでした。
農業、林業、漁業、それぞれの分野で、環境問題にも取り組みながら、地域に根ざした活動を続ける人たちがたくさん紹介されていました。強い目的意識を持ったアーティストが、その影響力を持ち続けるというのは、おそらくすごく大変なことなのだと思います。それを10年にわたってつづけてきたことが、いくつも形になってきているのだと思いました。今回はつま恋と、淡路島、そして宮城県の3会場でライブを行ったということで、大きな地震の被害にあった人たちのメッセージのリレーも紹介されていました。
宮城県のライブでは地元の中学生たちが参加していました。そして、ミュージシャンだけでなく、いろいろな分野の人たちが、自分たちにできることを探して参加していました。ぼくも、いつか、地元の子ども達のために、むりやり作文の授業をして楽しませたい! (みんないやがるかもしれませんが)と思ったのでした。
ライブに参加していた井上陽水さんの歌う『少年時代』が心に残りました。自分ができることを常に考え、実行し、できるかぎりつづけること。NEWSでできること。それをずっと考えています。
夏が過ぎ 風あざみ
だれの憧れにさまよう
青空に残された 私の心は夏もよう
(井上陽水『少年時代』より)
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕