おもしろい記事を読みました。天気予報などで、気温や、花粉量などで、平年並みとか、平年よりも量が多い、などとよく使われています。
では、そもそも平年というのは、いつのことなのでしょう? という記事でした。
くわしく説明してあったのですが、かいつまんでいいますと、三十年間の平均を基準として平年といっているようです。ただし、毎年その前年から三十年を測っているわけではなく、十年ごとの更新だそうです。つまり、いまの2021年4月の平年は、1981年から2010年の三十年間の平均で、今年の5月にその十年目の更新があるようで、そこからは、1991年から2020年の三十年間の平年との比較になるということのようです。同じ年でも時期によって十年くらいの年月の差があるというわけです。
地球温暖化の問題で、毎年のように記録的な暑さになりますが、いまはその比較の平年が十年近く前にずれているので、平年よりも気温が高くなるということが多くなる一因になっているとのことでした。
ふだん天気予報などでもよく使われている言葉ですが、あらためて聞いてみると、おもしろいなと思いました。このやり方では、平年が十年ごとにずれますから、平年と合わせて、たとえば1960年代の十年間の平均と比べて……、みたいなデータも、活用されてくるかもしれません。地球温暖化が進むと、そういう過去のデータの比較も、より細かく見ていかないといけないかもしれませんね。中学受験の問題でも、データの読み取りというのはよく出題されますから、ふだんから意識して見ていきたいと思います。