NEWS作文倶楽部では読書感想文とともに、詩の創作に特に力を入れています。詩は一文も短く、全体の文章量も短い物ですが、それだからこそ、どの言葉を選び、どのように表現するかが、非常に難しくなります。NEWSセンター北校で、とびっきりの秋の詩が生まれたようですのでご紹介いたします。
秋は赤い
秋の葉は赤い
秋の太陽は赤い
秋のもみじは赤い
秋のかんらんしゃ
秋の夕やけはきれいだ
秋のりんごはじゅくしておいしい
秋は全部赤い
秋は情熱の秋だ
NEWSセンター北校の窓から観覧車が見えます。上手に詩の中に溶け込んでいますね。そして、なんといっても『秋は全部赤い』。この言い切りが見事です。題と、そして最後の一行ともつながっていて、ばっちり決まりました! かっこいい詩ですね。
秋のいいところ
秋はすずしくて
くり
青りんご
おいしくて
おいしくて
おち葉は
さむくてふるえてる
さむくて
さむくて
でも
みんながいるとあったかい
ぽかぽか
ぽかぽか
かんらん車から見える
黄色に光っているいちょうが
きれいで
きれいで
わたしは
やっぱり
やっぱり
秋がすき
擬人法、対句、反復法、など、あらゆる技巧が使われております。それによって読んでいてとても心地よいリズムが生まれています。読む人の心にもあたたかい火が灯るようなそんなすてきな詩になりました!
秋めぐり
秋といったら
もみじ
じりじりはっぱがなってるよ
夜空はきらきらかがやいて
手はちょっぴりつめたくて
てくてくとことこ歩いたら
きれいなもみじが手にのって
手を見てわたしはにっこりわらった
だってわたしの手には
赤ちゃんの手
この詩の最後に小さくこう書かれてしました。『この詩はしりとりになっています。』アイディア賞ですね! 連ごとに文字がつながっていて、内容も、詩としても上手につながっています。もみじと赤ちゃんの手を一編の物語のような奥深さで描いてくれました。題名の意味深さに気がつかれましたか?
みんなすごい詩人ですね! すばらしい作品ばかりでした。今年の冬休みのウインタースクールでも詩の講座を行います。たくさんの詩人に会いたいです! ぜひ来てください。お待ちしています!
そうそう、さらにもう一作品ご紹介しておきましょう。先月の終わり、同じくNEWSセンター北校の校舎独自イベントとして『ハロウィン作文』という一日完結のこわーいお話つくり講座も行いました。そこで生まれた作品がこちらです。新しい童話作家の誕生です。ぼくももっとがんばらないといけないですね!
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕