近くの図書館で、世界のバリアフリー絵本展という催しが開催されていましたので、見てきました。世界中のいろいろな国の絵本がありました。絵本といっしょに日本語訳の冊子も置いてあり、お話も楽しむことができました。
バリアフリーの絵本というと、どのような本をイメージされますでしょうか。目の見えない子のための点字がついたもの、形などが立体になっていてさわって楽しめるもの、布製のもの、CDが付いていて目が見えない子もいっしょに楽しめるもの、など、そういう絵本を、ぼくはイメージしていました。そして、そういう本もたくさんあり、いろいろと工夫されていました。
しかし、それだけではぜんぜんないのですね。視覚、聴覚以外にも、さまざまな工夫がされています。文字を理解しにくい子のために、細かく文章や文字を区切った絵本、刺激を与えないよう色を工夫してある本がありました。そして、書かれている内容も、差別や偏見をなくそう、誤解を解いていこう、という物語になっているものが世界中で出版されているのだと紹介されていました。まわりとちょっとちがう外見で悩んでいるうさぎが主人公の絵本などです。
バリアフリーという言葉は心の中も扱うのですね。とても勉強になりました。まず絵本として楽しそうな本が多く、ごく自然に、いろんな子に読んでほしいなと思いました。バリアフリーという言葉が、もっと身近に、あたりまえにあるきっかけになるといいなと思いました。