なんだか、急にあたたかくなりましたね。3月になりました。花粉もすごく、行き帰りにはマスクが手放せません。ぼくは大人になってから花粉症が発生したのですが、NEWSに来る子どもたちにも花粉症の子が多いようです。マスクをしたり、めがねをかけたり、みんな大変そうです。
さて、あの3月11日の日から2年となります。いまなおその傷跡はいえず、多くの問題が残っています。
先月、あるイラストレーターの方とお話をする機会がありました。日本人の心に残るような風景画を主に描かれる方です。その方は鉄道も好きで、駅や線路のある絵をよく描かれておりました。
被災地では多くの鉄道機関がいまだ動かないままであるそうです。そこで、そのイラストレーターの方は、ご自分が過去に回った被災地の駅や鉄道を思い出し、その頃の、まだみんなが電車を使っていた風景を絵にしたのだそうです。そして、それらの絵を集め、個展を開き、売り上げを被災地に寄付したと聞きました。
「自分にできることはこれくらいだったので」
イラストレーターの方はそのように、少し照れたような、申し訳ないような様子で、話してくれました。
あの日から、本当にささやかですが、ぼくもなにかをしてきました。でも、まだまだできることがあります。少なくとも、あの日のことを忘れずにいること、そして、いつまでも子どもたちと語り続けること。そこから、また3月11日のあとを始めたいと思います。
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕