いつもNEWSのホームページ作成でお世話になっております広報室のMさんから、ボイジャー1号について教えてもらいました。とうとう、太陽系を離れて、「恒星間空間」に入ったというニュースです。1号の打ち上げが1977年で、太陽系を出たのが2012年、それが確認できたのが2013年9月……。地球から約187億キロメートル離れたところをただ1機で飛んでいます。
ボイジャー1号は予定通りだとすると2025年ごろを最後に地球上では確認できなくなるといわれています。そのあとボイジャー1号はどこまでいくのでしょうか?
本当に、まったく偶然なのですが、Mさんにこのお話を聞いた後、たまたま読んでいた漫画『サイボーグ009』にボイジャーのことが出てきました。書かれた時期を見ますとボイジャーが宇宙へでて数年後に書かれたもののようです。サイボーグたちの生みの親ギルモア博士の言葉です。
「ずっと前のことじゃが アメリカが打ち上げた「ボイジャー」という名の無人ロケットは……系内の惑星探査を終えた後 外宇宙への旅に向かった!」
この漫画では、宇宙からきたなにかがサイボーグひとりひとりに夢を見させます。心の底に眠っていた夢が現れます。それは、どこか遠い星からボイジャーのように打ち上げられたメッセージなのではないか、とギルモア博士はいいました。
「果てしない時の流れの後に それはたまたまここに堕ちて みんなに夢を配った!」
さらに、偉大な『夢見る力』こそ、人間の精神こそ、この世で最も広大な深い宇宙なのだ、とギルモア博士はいい、最後にこうしめくくります。
「本当のすばらしい夢はキミたち若者だけがみられるものだよ……」
サイボーグは年をとるのでしょうか。哀愁にみちた漫画でした。夢をみるのは若者だけではないと思います。ただ、年をとるにつれて『夢見る力』が衰えてくるということはあるかもしれません。ぼくにも夢があります。まだまだ子どもたちには負けませんよ。夢を見て、夢をかなえ、そしてまた新しい夢を見る……。いつまでも、そんな大人でありたいと思います。
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕