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第636回

見てくれ! おかん

NEWS板橋校 三木裕

2020.08.21更新

 高校野球の甲子園での交流戦が終了しました。中止になってしまった春のセンバツで選ばれていた高校が、1試合ずつ試合をするというものです。関係者以外は無観客で、勝っても負けても1試合だけの試合でしたが、憧れの甲子園での試合はとてもうれしかったと思います。何試合か見ましたが、どれも熱戦で、見ごたえのある試合ばかりでした。

 さて、交流戦の前に、全国のほかの高校球児を取り上げるテレビ番組がありました。交流戦とは別に、それぞれの都道府県の地区大会はおこなわれており、優勝しても甲子園での全国大会はおこなわれないのですが、それでも、優勝目指して汗を流している様子が映されます。逆に、自分たちの住んでいる島から出て試合をすることをせず、出場辞退を決めた高校の生徒たちの様子もありました。一人ひとりにとって、忘れられない夏になったのではないかと思います。

 その中の一人の球児です。兵庫県の球児で、その子はレギュラーではありませんでした。しかし、三年間がんばり、最後の試合で、打席に立つことができました。ヒットは打てませんでしたが、それを見ていたお母さんは、泣いていました。お母さんも三年間いっしょに、がんばって手助けしていたのです。試合後、その球児は、お母さんにお礼をいっていました。しかし、それは、ちょっとそっけない感じでした。あとで、お母さんにメールが来ました。面と向かって話すのは照れくさいのでメールを書きます。球児からの素直な感謝のメールでした。とても感動的な場面でした。

 そのあと、また球児にインタビューがありました。「お母さんのおかげです」と、そこでは素直に答えていました……。これで話を終えればいいのかとも思うのですが、ぼくは、そこで気になってしまったのです。ずっと、この球児を取り上げるときに、右上のテロップで『見てくれ!おかんへ感謝のメール』みたいな文字が書かれていたのです。でも、その球児は『おかん』なんて呼んでいなかったのです。たぶん、メールの文章の中でも……。

 まあ、気にするようなことでもなく、感動的な話ではあったのですが、なぜ、わざわざ『おかん』にしてしまったのだろうか、と思いました。関西の高校生だからでしょうか? ふだんは、おかんと呼んでいるのだけれどテレビなので『お母さん』といってしまった? テレビ局も、『見てくれ! お母さん』ではダメだったのでしょうか? たしかに、『見てくれ! ママ』とか、『見てください! お母さん』では、ちょっとちがうような気がしますが……。

 こういうのも日本語の豊かさなのかもしれません。おかんも、ママも、お母さんも、子どもたちにとっては、とても大切なかけがえのない存在なわけですから、自分たちが呼びたいように呼ぶのがいちばんですね。

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会社概要

商号
株式会社 NEWS(ニュース)
創業
2000年3月1日(株式会社国大セミナーの一部門として創業)
設立
2012年10月1日
資本金
1000万円
代表者
           
代表取締役 小倉拓也
本社
〒330-0063 埼玉県さいたま市
浦和区高砂2-5-5 KIビル 3F
電話
048-831-2223
事業内容
子どもの総合教育企業。
子どもたちが、21世紀を生き抜くために必要な教育を提供している。1人ひとりの成長に責任を持つために、全ての事業は少人数制を基本としている。
グループ
株式会社 国大セミナー
会社
設立:1985年10月1日
■学習塾(国大セミナー)104校(2024年3月現在)
グループ
株式会社 NEWSエンターテインメント
会社
設立:2008年10月1日
■子役養成機関(NEWSエンターテインメント)
グループ
株式会社 そらまめキッズツアー
会社
設立:2010年10月1日
■子どもの体験型ツアー実施する旅行会社
(そらまめキッズアドベンチャー)
グループ
株式会社 オレンジプラネット
会社
設立:2015年2月1日
■保育園・インターナショナル保育園・学童くらぶ
グループ
株式会社 ドリームプラネット
会社
設立:2015年6月1日
■生活・文化・新規事業部門

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