新型コロナの問題がなかなか治まりません。とても心配ですね。マスクもどこにも売っていないですし。うがいや手洗いなど、できることをやるしかないのでしょうか。
さて、今回のコラムです。
児童向けの探偵小説シリーズ『マガーク少年探偵団』をご存知でしょうか。子どものころ大好きなシリーズだったのですが、いまではあまり見かけなくなってしまいました。もしかしたら以前のコラムでも書いていたかもしれません。久しぶりに読みたくなり、近くの図書館に行ったのですが、閉架のところにしかなく、取り出してもらいました。いま読んでもおもしろいと思うのですが……。
ということで、久しぶりに読んでみました。少年探偵団というとおり、メンバーが6人います。推理力抜群の団長がマガークくんです。そして、いわゆるワトソン役の記録係がジョーイくん、科学万能のブレインズくん、木登り名人ワンダさん、声帯模写が得意のマリさん(日本人です。)、大きな鼻で匂いをかぎわけるウイリーくんがメンバーです。
このシリーズは、身近な事件(いたずら?)を解決するときもあれば、銀行強盗やスパイをつかまえたりして、みんなで力を合わせて大活躍します。マガークくんの推理が決め手になるのはもちろんですが、それぞれのキャラクターが、自分の得意技で事件解決に一役買うのがこの探偵団の魅力です。マガークくんも、ちょっとずるをして、みんなに文句を言われたりして、必ずしも、えばっているだけのリーダーではありません。みんなにも得意技と、苦手な部分があります。
ぼくが子どものころ、どうして、このシリーズが大好きだったのかを考えてみますと、こういったさまざまなキャラクターが、お互いに力を合わせて、問題を解決していく、というところに魅かれていたように思います。子どもたちだけで、警察や大人を出し抜いて、事件を解決してしまうのが、なんとも痛快だったのでした。メンバーの中では、記録係のジョーイくんがいちばん好きだったですね。わりと地味なキャラですが、事件の語り部で、いろいろ考えているところがおもしろかったので。
名探偵コナンくんや、おしり探偵など、いまでもたくさん探偵がいますので、子どもたちにとって、探偵というのは、やはりヒーローなのでしょう。でも、メンバーが一致団結して解決するというのは、意外に少ない気がします。いろんな子がいて、いろんな場面で、だれもが主役になれる、マガーク探偵団には、そんな魅力があったと思います。ちょっとNEWSに似ているような……。懐かしく、楽しい時間を過ごしました。また、ほかの巻も読んでみようかと思います。