先日、詩人のまどみちおさんが亡くなられました。104歳だったそうです。100歳過ぎてもまだ現役の詩人であったまどさんの詩をこれまで何度もこのコラムで紹介してきました。本当に残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。
その、まどさんが作った校歌というのが各地にあるそうです。いろいろ見てみたのですが、すごいです。やっぱり、まどさんなのです。あまりに感動しましたのでぜひこのコラムに載せさせてください。神奈川の小学校の校歌だそうです。
しょうがくせいだ
にんげんのこだ
いきもの みんなの
にいさんの・・・・
やっほー
みんな こい こい
なかよく いこう
おとなを めざし
しあわせ めざし
ああ たいようが みている
書き写しているだけで涙が出てきそうです。もうひとつ、別の小学校の校歌もご覧ください。
山道 坂道 どんどん 歩こう
友だち いっぱい たのしいな
ちいさい ちいさい 学校だけど
みんなの あいさつ でっかいぞ
ちいさい ちいさい 学校だけど
みんなの 心は でっかいぞ
一年生の最初にドキドキワクワクしながら入った学校で、こういった校歌を覚え、そのあと六年間歌い続けた子どもたちのことを思うと、ぼくも幸せな気持ちになります。きっとみんなものすごく大きな声で歌っているのでしょう。まどさん最高です。いまの子どもたちは、あまり大人になることをめざしていない? 大人になりたくない? というようなことを聞きます。それは、たぶん、あこがれの大人が少ないからではないか、と思うのです。まどさんは、ずっとぼくのあこがれです。永遠の詩人です。まどさんのようなかっこいい『にいさん』になりたいです。みんなが早く大人になりたい! と思ってくれるような大人に、ぼくもなりたいです
NEWS板橋校、NEWS青葉台校、NEWSセンター北校室長
三木 裕