おもしろい記事を見つけました。牛乳の1リットル用の紙パックは、1リットル入っていないのではないか? という疑問と、その解答についてのものです。安心してください。ちゃんと1リットル入っています!
まず、最初に、小学校の先生が、紙パックの大きさを測り、実際にどれくらい入っているかを計算するという授業をしたのが、きっかけだそうです。測ってみましたところ、縦と横の長さは7センチ、高さは19.5センチだったそうです。この3つを掛け算しますと……。
7×7×19.5=955.5
955ミリリットルしか入っていない! という計算にあるのです。あとの45ミリリットルはどこへいったのでしょう?
注ぐところの三角の中に入っているのでしょうか? それとも、ズルをしている?
どれもちがいます。実際に、紙パックを開けて量を測ったところ、ちゃんと1リットル入っていました。では、45ミリリットルはどこにあるのでしょうか?
正解を聞くと、ああ、なるほどと思いましたが、こういった身近な問題を考えるというのが、とてもよいな、と思いました。おわかりになりましたでしょうか?
正解は、『牛乳をパックに入れると中に圧力がかかり、膨らむ。そのため、パックは955ミリリットルでも、膨らみの分だけ量が増え、1リットル入る』ということなのだそうです。たしかに、買ったときの牛乳は、むっちりふくらんでいますよね!
牛乳パックの角柱が、円柱に近い形に膨らむことによって、体積が増えるという数学の問題でもあったのでした。
本物を見ないで考えるとかなりの難問のように思います。でも、こういう授業をしたら、とても楽しそうです。体積の計算とか、いろんなもので自分から測ろうとしてしまうかもしれません。そうやって自分からやったことは、しっかり定着すると思います。教える側の人間として、とても刺激を受けた、おもしろい記事でした。なにかの機会にやってみたいですね。