ある公立中学校の試みが新聞に掲載されていたのを読みました。定期テストの際に、ノートの持ち込みをOKにしたという記事です。授業で使うノートをテストに持ってくるというのではなく、かなり大変な作業のようです。
まずその中学校はテストの回数を減らしました。ノートは、毎日、自宅で学習したものを別途作成し、先生に提出します。そのノートの持ち込みが可能なのだそうです。範囲が広くなりますので、生徒によってはテストのときに10冊もノートを持ち込む子がいるそうですが、ただ持っていくだけでは探すのに時間がかかりすぎて、かえって逆効果だそうです。ちゃんと要領よくまとめて、整理し、付箋や、色ペンなどで工夫してテストに望むことで、勉強のやり方や、定着にもよい効果があるとのことでした。
大学入試改革をにらんでのことと書かれていましたが、前の日に丸暗記してテストにのぞむよりもはるかに力がつくのはまちがいないでしょう。先生方の努力もたいへんなものと想像します。問題作成にも、採点にも、とても手間がかかりそうです。高校受験を意識して、中3の子たちはノート持ち込み不可の業者テストによる実力テストもおこなうそうですが、以前に比べて偏差値が上がっているそうです。
また、これは別の私立中学校の話ですが、入学試験にスマートフォンやタブレットを持ち込んでいいという学校もあるようです(日本初だとか)。データの検索などのPCスキルと、それを生かした思考力、判断力、表現力などを見るということのようです。
まだまだこういう学校はかなりの少数派ではあると思いますが、少しずつ、増えていくのではないかと思います。知識だけでは……とは、だれもが思いますが、ではどうすればいいのかというのはむずかしい問題です。実際に大学入試改革といわれ、さまざまな例題も出されましたが、実施には試行錯誤がつづきそうです(もしかすると延期も?)。
子どもたちにとってなにがいちばんよいことなのかを考えると、試行錯誤している場合ではないのかもしれませんが、やはり、ぼくらNEWSも教育機関のひとつとしてよりよい授業を日々考えていかなければなりません。ノート持ち込み可の学校、スマホ持ち込み可の受験、それぞれの対策授業もいずれ考えていかないといけないかもしれませんね。もともとNEWSの授業が、それらに十分対応するものとは思っておりますが……。いろいろなニュースにアンテナを広げて、これからも考えていきたいと思います。