サッカーの日本代表は、残念でした。あまりサッカーには詳しくないですので、戦術や技術的なことはよくわかりませんが、前評判の高かったスペインやイタリア、ポルトガル、イングランドなども一次リーグで敗退しているのを見ると、ワールドカップという舞台の怖さ、すごさがわかります。その中で敗退した日本代表の若い選手たちが、敗戦の翌日から、次のワールドカップを目指して、声を掛け合いすぐに練習を開始したというニュースは、新たな希望の光のように思いました。負けたことから学ぶことはとても多いと思います。そのことを日本代表を応援したたくさんの子どもたちにも教えてあげてほしいなと思います。これからも、ずっと、ずっと試合はつづいていくのですから……。
以前のコラムでも書きましたが、負けを認めるというのは、とても難しいことだと思います。サッカーの試合のように明確に勝ち負けがわかるものでも、「試合には負けたけれど自分のプレーは悪くなかった」「相手に有利な判定だった」「コンディションさえよければ」「運が悪かった」などなど、ついいいたくなってしまいます。ましてや、勝ち負けのはっきりしないことで、自分の非を認めたり、自分の負けを明らかにすることは、さらに困難だったりします。大人である自分の中にも、そういう気持ちがはっきりとあります。負けを認め、その敗因を分析し、次の試合のために自分を成長させる……。それが大事だとわかってはいますがなかなか難しいです。
テストや宿題の間違いなおしが大事なことは、子どもたちも十分理解しています。きちんと取り組めば取り組むほど、成長するのも間違いありません。でも、いまはやりたくない! と思うときもありますよね? 間違えてショックだった、うっかりミスで本当はできる、そこはまだ習ってない! みんなも間違えてた……、いろいろな声が聞こえてきます。特にちょうどいま中学生、高校生のみんなが試験期間だったりしますので、かなり切実な声として聞こえてきます。それでもやらせなければいけないですし、やらせて、次は間違えないようにするのが、ぼくらの仕事であるのですが、ただやらせるだけでは、なかなか身につきません。
でも、そんなときに、ワールドカップ敗戦の翌日に、すぐに練習を始めた選手たちの話は、きっと子どもたちに勇気を与えてくれるのではないかと思います。あれだけの負けの中でも、自分の負けを認め、次のために走り始めた選手たち。4年後だけを目指しているわけではないのでしょうが、どの選手も、次回のワールドカップでは、自分が活躍して勝とうと思っているに違いありません。テストで失敗した子どもたちがいたとしても、絶対に、挽回できるチャンスはあります。ただし、挽回しようと思った人にしかチャンスは来ません。自分の意思で、間違いを認め、その間違いを克服しようとすれば、きっとできるようになります。ぼくたちはそのお手伝いをするためにNEWSにいます。いっしょにがんばろう! 4年後や、もっと先の君たちを輝かせるために、NEWSはあります。試験が終われば、もうすぐ夏休みですね。NEWSで勉強もしませんか? がんばればがんばるほど、勉強は楽しくなります。NEWSでいっしょに楽しみましょう。日本代表の選手たちに負けないくらい勇気のある君たちを待っています! いっしょにがんばろう!
NEWS板橋校室長
三木 裕