NEWSのFacebookでもご紹介しましたが、夏休みの宿題でなにに一番苦労しますか、というアンケートが発表され、『自由研究』と『作文・読書感想文』が、圧倒的に票を集めて、1位2位となっておりました。どちらもNEWSのサマースクールでばっちり完成させますので、ぜひお問い合わせください!!
といった感じで宣伝をしてしまいましたが、なぜ『自由研究』と『作文・読書感想文』は他の宿題よりも苦労するのでしょうか? いろいろなところで、いろいろな意見を読みましたが、逆に、こつこつとやらなければ終わらないドリルのほうが苦労する、自分で好き勝手にできる自由研究や感想文のほうが楽だ、という声もわりと多くありました。また、自由研究や感想文を宿題にすることに対する批判もけっこうあるようでした。
ぼくが小学生のころを思い出してみますと、感想文は嫌いではありませんでした。ただ、課題図書ではなく自分の好きな本で書けたらいいな、とは思っておりました。自由研究は、いつも最後まで残ってしまいました。アイディアで悩むのはもちろんですが、それを形にするのに時間がかかっていたように思います。
いま自分が毎年読書感想文の指導をするようになり、すぐに感じたことがあります。それは、NEWSの読書感想文コースに来るのは、感想文が苦手、感想文大嫌い!という子たちが圧倒的に多いのですが、実際にみんなの話を聞いてみると、みんなすごく書けるじゃん!!! ということです。なにを書けばいいのかよくわからない、というところでつまずくのですね。なにを書いてもいいんだよ、といわれると、よけい困ってしまうようです。それでまず書くことを説明するためにあらすじを書いてしまったりするのですが、感想文にあらすじはいらないのです。そこを指導するだけで、みんなすごく良いものが出てきます。
自由研究の『自由』というのも似ているかもしれません。自由だからこそ戸惑い、悩み、いつまでもできず、苦労してしまう……。本の感想なんて書いても意味があるの? うまくいえないけどなんかいい、文学ってそういうものだよ、本当の感想文なんてその1行で終わりでは? なんて意見もあるようです。たしかに……と思うところもあるのですが、ぼくは、そのうまくいえないことを、うまくいえないまま、もう少し考えてみてほしいのですね。子どものころは自由に本を選びたかったのに、いま感想文コースであえて課題図書をこちらで選ばせてもらっているのは、そういった、『不自由な』本を読むほうが、うまくいえない気持ちが感じ取れるんじゃないかなと思うからです。おもしろくて、ぐいぐい読んだ後、ちょっとなんかいいな、と思う。そんな本に出会ってほしい、その気持ちで本を選んでいます。
NEWSサマースクールの『理科自由研究お助けコース』も『読書感想文コース』も6日間の長い講座です。長すぎる! と思う子もいるかもしれませんが、それだけじっくり取り組んでほしいと思っています。自分で考え、自分の力でやりとげたとき、小さな自信が生まれるでしょう。NEWSの先生方は、その自信をつけるお手伝いをするためにいます。NEWSに来て、すてきな夏を、楽しく過ごしましょう! 待ってますよ!!
NEWS板橋校室長
三木 裕