ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの平和賞受賞スピーチは、堂々としたとても立派なものでした。その要旨を新聞で読んだのですが、ユーモアあふれるところもあり、くすっとしました。
マララさんはそのスピーチの中でぼくらに問いかけました。17歳の女の子のスピーチは世界中に報道されたと思いますが、彼女の問いにすぐに答えられた大人はいるでしょうか。
マララさんと同じくノーベル平和賞を受賞されたカイラシュ・サティヤルティさんの受賞演説の中にも、ある8歳の少女の問いが含まれていました。
問いを投げかけられた大人の一人として、ぼくはなにをいえるのかと考えました。仮にも教育に携わっているものの一人として。答えの一つは、サティヤルティさんのスピーチの中にあると思いました。
ぼくの大好きな小田和正さんの歌がうかびました。
そして ぼくは 強くなるより やさしくなりたいと思う
やさしくなりたいと思う
『小田和正「風のように」より』
すべてのものが、つながっているのだと思うのです。それはいまは時に武器であったり、憎しみであったりするかもしれません。それをいつか、世界中が思いやりでつながっているように変えていけたら。ぼくがNEWSでやりたいことの一つは、たぶんそこにつながっているのだと思うのです。NEWSに来ることを『楽しい』といってくれる子どもたちがいることを、ぼくはなによりもうれしく思っています。そんな子たちをひとりでも多く増やしていくことが、あの問いに対する一つの答になるのではないかと信じて、これからもがんばっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
NEWS板橋校室長
三木 裕