いまも世界では、たくさんの子どもたちがいて、ときに、いいようのない悲しみやつらさをまったく理不尽に押し付けられています。自分になにができるかを考えつづけることと、その一つとして、言葉を発しつづけることを、ぼくはこれからも忘れないようにしたいと思っています。
(オフコース『君住む街へ』より)
NEWSの子どもたちと直接話ができる場にいることは、なんと幸せなことでしょう。たくさん元気をもらっています。
今日はこんなことがありました。
NEWSだけの習慣ではないと思いますが、NEWSでは、子どもたちが帰るとき玄関まで先生がお見送りをします。自分の生徒さんのときはもちろんですが、担当の生徒さんでなくても、その場にいるほかの先生方が近くにいるときは、いっしょにさよならをします。そのとき、ひとこと、ふたこと話しかけます。
「今日はお迎えはこないの?」
「うん」
「じゃあ、ひとりぼっちだ、寒いから気をつけてね」
それを聞いていたひとりの先生がいいました。
「『ぼっち』はいらないんじゃないですか」
なるほど! 『ぼっち』がつくと、よけいさみしい気持ちになるかもしれません。
「ごめん、さみしくなっちゃったかな」
「だいじょうぶ」
その子は、笑顔で帰っていきました。ごめんね。
おわびに、こんな詩を送ります。
「ひとりぼっち」は さびしいね
「ひとりぼっち」は せつないね
あなたも どこかで そう思っているのかしら
だとしたら「ひとりぼっち」が
ふたり いるのね
「ひとりぼっち」は さむいわね
「ひとりぼっち」は なきたいね
みんなも どこかで そう思っているのかしら
だとしたら「ひとりぼっち」は
いっぱい いるのね
そう思ったら
なんだか にぎやかな「ひとりぼっち」
そう思ったら
なんだか あたたかい「ひとりぼっち」
NEWSの子たちは、だれもひとりぼっちにはさせません。世界中で、自分がひとりぼっちだと思っている子に、この詩を読んでほしいと願います。
NEWS板橋校室長
三木 裕