なんともスケールの大きなニュースでした。巨大ブラックホールの撮影に初めて成功したというものです。そんなことができるのですね。日本人の天文学者の貢献なども話題になっております。世界8箇所の電波望遠鏡をつなぎ、地球サイズの仮想望遠鏡を構成?
なにがすごいのかも正確にはよくわかりませんが、とにかくすごいです。テレビや新聞などいろいろと見ましたが、なんといっても規模が桁違いです。ドーナツのような光の輪に囲まれた黒い穴とのことですが、以下が、そのサイズです。
・地球から5500万光年離れた場所にある。
・半径200億キロメートル(ほぼ太陽系の大きさ)。
・輪は60億度以上の高温。
・輪の直径は1000億キロメートル(光の速さで4日間かかる距離)。
・質量は太陽の65億倍。
・ほぼ真円。これによりアインシュタインの一般相対性理論の予言の正しさが確認された。
もうなにがなんだか……という数字ばかりですが、それでも、撮影できたのは、ここが比較的近い場所にあったからなのだそうです。光の速度で5500万年も離れた場所でも、近いとは……。宇宙の大きさは果てしないですね。
今後は、さらに大きな望遠鏡を、宇宙空間に設置するという技術が必要なのだそうです。それでも、いつか人類はそれを作ってしまうのでしょうか?
たとえば、月へ行くことも、否定的に見る向きもあります。あんな莫大な費用をかけて、石ころしかないところへ行ってどうする、もっと他にお金を使うべきではないか、というような意見です。ブラックホールの写真も、まあ、ほとんどの人はなくてもまるで困らないでしょう。
でも、人間は、宇宙へ行くし、宇宙の謎を解き明かしたいと思う生き物なのです。そこから生まれてくるものは、技術的なことばかりではなく、挑戦する心という、目に見えないものでもあります。人は、その心がなくなってしまうことを恐れなくてはいけないのではないでしょうか。
NEWSは、挑戦する心を作るお教室でありたいと思います。
ところで、今回のブラックホールの撮影についてですが、スケールの大きさや、天文学者たちの活躍など、興味深い点はいろいろありますが、ぼくが今回いちばん気になったのは、ブラックホールのある銀河がM87という名前だということです。M87星雲といえば、ウルトラマンのふるさとではないですか!
あんなでかいブラックホールのそばで生まれたのでしょうか。どうりで強いわけです。今度は、ウルトラマンも写真に撮ってほしいですね! 本気で見てみたいです。