新しい元号が『令和』と決まりました。正式に使用されるのは少し先ですが、なんとなく新しい時代になったような、新鮮な気分になります。万葉集からとられた言葉とのことですが、ひびきがきれいで、個人的には、いい元号ではないかと思いました。
いままだ、あちらこちらの文書などが平成のままですが、すべて令和になっていきます。ぼくが使っているパソコンも、れいわと打つと、一発で『令和』になってくれます。どんどん、みな『令和』になっていくのですね。ふしぎな感じです。平成はどこへいってしまうのでしょう?
塾の世界ですと、来年の受験に万葉集が出るのではないか、なんて話になります。時代、作者、歌などなど。本当に出そうなので勉強しないといけないですが、それ抜きでも、ちょっといい機会なので少しまじめに読んでみたい気もしますね。日本最古の歌集です。解説本も売上急上昇だそうです。みな同じことを考えてしまうようです。
価無き宝といふとも一杯の濁れる酒にあにまさめやも
(値をつけられない宝といっても、一杯の濁り酒に勝ることがあろうか)
賢しみと物言ふよりは酒飲みて酔ひ泣きするし優りたるらし
(偉そうに物を言うよりは酒を飲んで酔い泣きする方がましであるらしい)
験なきものを思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし
(考えても仕方のない物思いをするぐらいなら、一杯の酒を飲むほうがよほどいいらしいよ)
お酒絶賛の歌ばかりです(本当はとてもつらい時期に歌ったもののようですが)。万葉集の大伴旅人の歌です。今週末はお花見に絶好の機会です。ちょっと大伴旅人の気分を味わえたらいいな、と思います!