中学2年生の女の子に数学のクイズを出されました。
自分の生まれた月の数字に4をかけてください。
その答えに9をたしてください。
その答えに25をかけてください。
その答えに、自分の生まれた日を足してください。
最後に、その答えから225をひいてください。
その答えに9をたしてください。
その答えに25をかけてください。
その答えに、自分の生まれた日を足してください。
最後に、その答えから225をひいてください。
ぼくは12月6日生まれなので、ためしてみると、次のようになります。
12 × 4 = 48
48 + 9 = 57
57 × 25 = 1425
1425 + 6 = 1431
1431 – 225 = 1206!
48 + 9 = 57
57 × 25 = 1425
1425 + 6 = 1431
1431 – 225 = 1206!
なんと答えが1206(12月6日!)になるのですね。すごい! 中2の教科書に似たクイズが載っておりまして、それは、
自分の生まれた日の数字に25をかけてください。 | 6 × 25 = 150 |
その答えに8をたしてください。 | 150 + 8 = 158 |
その答えに4をかけて、さらに1をたしてください。 | 158 × 4 + 1 = 633 |
その答えに生まれた月をたしてください。 | 633 + 12 = 645 |
その答えから33をひいてください。 | 645 – 33 = 612 |
答えが、誕生日を逆にしたもの(12月6日→6・12)になるということです。最初の問題ほどではないですが、これもすごいですね。最初の問題は、その中学生の女の子が、自分で数学の参考書の中から見つけたものだそうです。どちらも、答えがそうなる理由がちゃんとあるわけですが、とても不思議です。数学の美しさというようなものが感じられますね。
小川洋子さんの小説『博士の愛した数式』に、数字の美しさに見せられた博士が出てきて、江夏の背番号28という自然数について語っておりました。とても、美しい場面でした。おすすめの小説です。本でも、クイズでも、きっかけはなんでもいいと思いますが、まだ学生のうちに、数学のおもしろさ、美しさを心から感じることができるといいなと思います。なかなか授業の中ではむずかしいですが……、NEWSのみんなになにかできないか、考えてみたいと思いました。
NEWS板橋校室長
三木 裕