なんとも、夢のあるニュースを読みました。福井県の高校生たちが開発した食品が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙日本食に選ばれたという記事です。選ばれた食品は、いつの日か国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士が食べるかもしれないのだそうです。すごいですね!
ちょっとその記事を引用します。
『福井県小浜市の若狭高校が宇宙食として開発に取り組んできた「サバ醤油味付け缶詰」が、宇宙航空研究開発機構の宇宙日本食に選ばれることが、11月6日までに決まった。これまで宇宙日本食は大手食品メーカーの製品がほとんどで、高校が開発した食品が選ばれるのは全国で初めて。若狭高に統合された旧小浜水産高で12年前に始まった取り組みが実を結んだ。』
高校生たちは、鯖街道で有名な小浜の鯖の発信につながればといって、JAXAの職員を招いて話なども聞きながら、開発を続けたのだそうです。無重力空間での食事は、水分や食べかすが飛び散らないことが重要で、それをクリアするため、汁はくず粉を使ってとろみをつけゼリー状にしたこと、また、無重力では味覚が鈍くなるとされることから、濃いめの味付けにしたことなども書かれておりました。うーん、書いているだけでよだれが出てきそうです。
もちろん、衛生面や、材質など、基準をクリアするためには大変な苦労があったと思います。ドラマの『下町ロケット』でも、部品ひとつにものすごく苦労しておりますから、宇宙飛行士の食べ物でも、安全性第一で、ただおいしければいいとか、安ければいいというわけには絶対にいきません。厳しい数々の審査を乗り越えて、高校生たちの作った鯖缶が宇宙へ行くなんて、本当に夢があります。
いったいどんな味なんでしょうね? ちょっと一杯飲みながら食べたら、高校生のみなさんに申し訳ないでしょうか?
でも、宇宙飛行士の方が食べるのを見ながらいっしょに食べたら、きっとおいしいだろうなと思います。いつか宇宙で鯖缶が開かれる日を楽しみに待ちたいと思います。