暑かった夏が長雨とともにいつのまにか消えて、ちらほらと秋の気配が見られるようになってきました。芸術の秋、スポーツの秋(ラグビーすごいですね!)、食欲の秋、読書の秋などなど、楽しいこといっぱいで過ごしたいと思います。
といいつつ、秋だからというわけではなく、いつも楽しく本を読んでいるのですが、少し前にジャック・ヒギンズの『サンダーポイントの雷鳴』という本を読み終わりました。イギリスの有名な冒険小説の作家の本です。元テロリストが、英国情報部の仕事のため、昔のヒトラーの密書(英国を揺るがす内容が書かれています!)を沈んでいるUボートから回収しようとする物語です。もちろん、その密書を狙う恐ろしい悪の組織がありまして、次から次へと絶体絶命の危機(じつは英国内に情報を全部流している裏切り者がいるのです)が訪れますが、主人公のテロリストにも頼もしい協力者が現れ、物語は一気に最後まで進んでいきます。
なんという荒唐無稽な物語だ、と思われたのではないでしょうか。まったく、そのとおりです。ものすごい荒唐無稽な物語です。それがいいのですね。ぐいぐい読ませます。主人公は絶対に死なないだろうという安心感のようなものすらあります。ジャック・ヒギンズの小説にはいつもかっこいい男が出てきます。肩のこらないエンターテイメントの小説として、楽しくわくわくしながら読みました。
この本には、主人公に協力してくれる仲間が途中から出てくるのですが、彼もとてもかっこよかったです。まだ、出会ったばかりのとき、主人公が、彼のことをこのようにいっています。ボスに、彼は協力してくれそうかと尋ねられたときの答えです。
実際そのとおりの男だったのです。そして、正しいと思ったので、主人公の手伝いをし、命を救う活躍をしてくれました。民間人のダイバーなのですが。
しかし、さすがジャック・ヒギンズ! このせりふのかっこよさはどうでしょうか。こんな男になりたいと思ってしまいます。うーん、そして、このせりふは、なにも英国情報部で必要な男にだけのものではないですよね。ぼくはもちろんNEWSにも必要なせりふだと思いました。本当にやりたいこと、正しいことができる習い事教室NEWS、とてもかっこいいと思うのですがいかがでしょうか? ただ、英国情報部から仕事を手伝ってほしいといわれても困るのですが……。
NEWS板橋校室長
三木 裕