資料請求はこちら
第424回

スクールランチヒーローデー

2015.10.26更新

 インターネットで、おもしろい記事を見つけました。ある外国の子どもの本の作家のお話です。知らない作家だったのですが、給食のおばさんを主人公にした物語で大人気なのだそうです。彼女たちは、魚のフライのヌンチャクを使って、悪者のサイボーグや、スクールバスの怪物と戦い、最後にヘアネットで悪者を捕まえ「正義を召し上がれ!」と宣言するのだとか。おもしろそうですね。読んでみたいです。けれども、今回ご紹介したいのはその本のお話ではなく、その本が生まれたきっかけと、その後のことです。それは、その作家が、自分の母校の小学校に講演に行ったときのことから始まります。

『2001年に初めて子供向けの本が出版された時、作家であり、イラストレーターになることについて生徒達に話すために私は母校の小学校に行きました。そこに彼女がいたのです。あの当時の給食のおばさんがまだ学校にいたのです。忙しそうにその日のランチを準備していました。そして、挨拶をしていると私の20歳年上の叔父が子供の頃も彼女は給食のおばさんだったことがわかりました。彼女は自分の孫の話をし始めました。これには心底ぶっ飛びました。給食のおばさんには孫がいる、ということは子供がいる、ということは仕事が終わったら、学校を出て行くのだ。彼女はお玉を持って食堂に住んでいるとばかり思ってました。それまで何も考えた事がなかったのです。』

 給食のおばさんと、小学生のとき話したことがあったでしょうか? たぶん、ほとんどなかったと思います。この作家は、この偶然の出会いに想像力をかき立てられ、物語を書き始めたのだそうですが、そのシリーズが大人気になり、給食室の人たちが、とても喜んでくれたのだといいます。

『子どもたちは驚くほど楽しい手紙やカード、絵を送ってくれました。そして学校へ行くとアメリカ中のどの給食のおばさんも同じ事を言うのです。
「わたしたちみたいなものをスーパーヒーローにしてくれてありがとう」
彼女たちはずっと一般社会ではあまり大事に扱われていなかったからです。』

 どきっとしてしまいますね。おそらく、この作家もどきっとしたのでしょう。その後、作家は、食堂での気持ちを再現出来る日『スクールランチヒーローデー』をアメリカ中で実施するように働きかけました。その日子どもたちは食堂の職員の方々のために創意に富んだ企画をするそうです。
 たとえば、工作用紙でハンバーガーのカードを作ったり、あるいは自分たちの給食のおばさんの顔写真を撮り、漫画のランチレディの顔の上に貼り、それを牛乳パックに取り付け、花を添えておばさんたちに贈ったりしました。また実際の自分の給食のおばさんの横に、漫画のランチレディを配した自分たち独自の漫画を作ったり、子どもたち全員が工作用紙で出来たピザに違うメッセージを書いたトッピングをしたりしたそうです。
作家の話は続きます。

『皆さんは3千万人を少し超える数の子どもたちが毎日学校給食を食べていると知っていましたか? つまり毎年5億食を少し超えるランチが作られている事になります。私は『スクールランチヒーローデー』についての給食のおばさんからの反応にとても感銘を受けました。ある女性が私にこう言ったのです。
「この日まで私はこの学校の隅っこの惑星にいるような気がしていました。誰も私たちには気づいてくれないんだろうと思っていたのです」
別の女性はこう言いました。
「この企画から分かったのは自分がやっていることは大事だってことね」
もちろん彼女たちがしている事は重要です。全員が大切な事をしているのです。毎日毎日私たちの子どもに食事を与えてくれているのです。子どもは学ぶ前にお腹を満たす必要があるのです。給食のおじさんもおばさんも教養のある社会を創り出すために前線で働いているのです。だから私はこう願っています。『スクールランチヒーローデー』などを待つことなく食堂の職員にありがとうが言えれば良いと。そして心に留めてほしいと思っています。感謝がどれほど大きな力を持つ事が出来るのかを。感謝は人生を変えることが出来ます。感謝はそれを受け取る人の人生を変えます。そして感謝はそれを表す人の人生を変えるのです。』

 長くなりましたが、引用させていただきました。身近な人に感謝をしましょう。感謝を伝えたい人たちが、たくさんいます。まず、ぼくはこのコラムを読んでくださっているみなさまに感謝を。いつも本当にありがとうございます。

10/29(木)~11/3(火)はNEWSは年間カレンダー通りお休みとなっております。どうぞよろしくお願いいたします。



NEWS板橋校室長  
三木 裕

NEWS先生のコラム一覧ページはこちら

会社概要

商号
株式会社 NEWS(ニュース)
創業
2000年3月1日(株式会社国大セミナーの一部門として創業)
設立
2012年10月1日
資本金
1000万円
代表者
代表取締役 小倉康司
本社
〒330-0063 埼玉県さいたま市
浦和区高砂2-5-5 KIビル 3F
電話
048-831-2223
事業内容
子どもの総合教育企業。
子どもたちが、21世紀を生き抜くために必要な教育を提供している。1人ひとりの成長に責任を持つために、全ての事業は少人数制を基本としている。
グループ
株式会社 国大セミナー
会社
設立:1985年10月1日
■学習塾(国大セミナー)120校(2021年4月現在)
グループ
株式会社 NEWSエンターテインメント
会社
設立:2008年10月1日
■子役養成機関(NEWSエンターテインメント)
グループ
株式会社 そらまめキッズツアー
会社
設立:2010年10月1日
■子どもの体験型ツアー実施する旅行会社
(そらまめキッズアドベンチャー)
グループ
株式会社 オレンジプラネット
会社
設立:2015年2月1日
■保育園・インターナショナル保育園・学童くらぶ
グループ
株式会社 ドリームプラネット
会社
設立:2015年6月1日
■生活・文化・新規事業部門

Copyright © NEWS All Rights Reserved.