日本中のイライラを解消した(と帯に書いてあります)92万部のベストセラーという『怒らない技術』という本があります。そのシリーズの『マンガでよくわかる怒らない技術』という本をいま読んでいます。ふだんイライラしている! とか、怒ってばかりいる! というわけではない(と思う)のですが、ちょっと興味をひかれまして、ある抽選で当たるかどうかためしてみたところ、見事に当選したのでした。
まずマンガであるというところに惹かれましてぱらぱらめくってみました。すると、マンガだけではなく、その合間合間に解説のページがけっこう入っています。ただ解説も含めとても読みやすく、あっというまに読み終わってしまいそうです。
怒らない技術とはなんでしょうか? この本では、それは、感情をコントロールする技術だと書かれています。難しそうですね。でも、読んでいて、思い出したことがありました。他の校舎の先生と、問題解決についての方法を話していたときのことです。その先生はいいました。
ぼくはそれを聞いて、おお、とうなり、感動したのでした。実際に問題が起こったとき、まずは原因を突き止めようとしたりしたくなりますし、そこから解決策を見つけることも場合によっては必要だと思うのですが、犯人さがしは必要ではないのです。そんなことをするよりも、まずどうしたらいいかを考え、すぐにうごくことが大事だと、いわれたのです。
この本の中にも、他者に責任を求めない、という項目がありました。イライラしたり、怒りを感じたときにも、まずは自分のできることはなかったかな、と少し考えてみるだけで、そのあとの感情や、気持ちや、話し方などが変わってくるかもしれません。うーん、実際にできるかはわかりませんが、そうしたいと考えているだけで効果があるような気がします。もちろん、必要な怒りもあるということも書かれていますが……。ぼくも阪神タイガースの試合をテレビで見ながら、ときどき、とても子どもたちには聞かせられないおそろしい言葉を使ったりしてしまうときがありますが、反省しなければいけません。「思ったとおりにいかないのは楽しいこと」ともこの本には書かれています。実際、今年の阪神はとてもわくわくさせてくれることが多いです。チャンスで三振しても、エラーをしても、それも野球のうちとして……、楽しく観戦したいと思います!
NEWS板橋校室長
三木 裕