NEWSサマースクールのパンフレットがまもなく完成予定です。ホームページ等にも内容を発表いたしますが、パンフレットもNEWS各校舎に近日中に届きます。今年もたくさんのコースをご用意いたしました。ぜひご一読の上、ご参加ください!!
いままでにない新企画や、ひさしぶりに行うコースなどなど、もりだくさんのサマースクールですが、その中でも毎年1番か2番に大人気のコースが、『読書感想文コース』です。全国読書感想文コンクールの課題図書を使用し、内容の理解を確認しながら、あらすじではなく、感想文を書いてもらいます。完成までお手伝いいたしますので、本が大好きなお子さまはもちろん、本を読むのが苦手、大嫌い! というお子さまにも、ぜひご参加いただきたいと思います。
さて、それでは、今年のNEWSがおすすめする課題図書を発表いたします
小学1、2年向け ひみつのきもちぎんこう 作:ふじもと みさと 金の星社 |
いじわるや自分勝手をすると黒コインがたまり、勇気を出したり努力すると、ピカピカの銀コインがたまるきもち銀行。黒コインが満杯になると、変な番頭さんがやってきて……。
文章量がかなりあり、小学1年生の子には少しむずかしいかもと思ったのですが、物語のおもしろさから、この本を選びました。いじわるしたくないのについいじわるをしてしまうゆうたと、勇気の出ないここみ、ふたりのきもちがわかる子も多いと思います。必ずしも銀コインだけがいいわけではない、という視点もあり、それもよいと思いました。低学年向けには少し長めの本ですが、夏休みにぜひ挑戦してほしいと思います。
小学3、4年向け コロッケ先生の情熱!古紙リサイクル授業 文:中村 文人 佼成出版社 |
コロッケ先生こと小六信和さんは、小学校や中学校を回り、古紙のリサイクル授業を行っています。子どもたちとの合いことばは、「紙はゴミじゃない!」コロッケ先生のねがいは、ゴミ箱にすてられる紙を、一枚でも多く救うことなのです。
小六(ころく)さんは、学校の先生ではなく、岡山市で古紙回収業をされている社長さんです。なのになぜコロッケ先生となって、全国を飛び回っているのでしょうか? リサイクルというテーマを扱ったノンフィクションの作品で、読書感想文に書いてほしいこと、学んでほしいことがある程度わかりやすく提示されていると思いますが、そういったことよりも、とにかくコロッケ先生が魅力的だったので、この本を選びました。本を読みながら、コロッケ先生の情熱をいっしょに感じてほしいと思います。地球の未来を作るのは、これからのきみたちなのですから。
小学5、6年向け 大村智ものがたり:苦しい道こそ楽しい人生 著:馬場 錬成 毎日新聞出版 |
祝・ノーベル生理学・医学賞受賞! 微生物の中から2億人を救う発見をした化学者大村智先生のこれまでの生き方を書いたノンフィクションの本です。「人の役に立つ仕事をしよう! 」「人と違うことをしよう! 」と大村先生はいいます。『挑戦すること』のすばらしさと『人との出会い』の大切さを教えてくれます。
毎年、課題図書を一通り読み、その年のおすすめを選ぶわけですが、これまでノンフィクションを選んだことはほとんどありませんでした。本を読むおもしろさ、わくわく感を体験してほしい、その思いを感想文にぶつけてほしいと考えると、物語を選ぶことが多くなるからです。その思いはいまも同じなのですが、中学年向けのコロッケ先生、そしてこの本の大村先生、ともに、人としての魅力がすばらしくどんどん先を読みたくなってしまうので、迷うことなくこの本を選びました。大村先生の発見もすごいことですが、どんどんと前に向かって進んでいく大村先生の生き方もすてきです。そして、先ほどのコロッケ先生もそうなのですが、自分のいいところだけではなく、だめだったところも隠しません。わくわくする読書の楽しさを、魅力的な人物で体験してほしいと思います。
今年のNEWSおすすめ課題図書の3冊は以上となります。例年以上におもしろい本がそろったように思います。ぜひNEWSでいっしょに読書感想文を書いてください!
ただし、じつは、今年の読書感想文コースは、もうひとつコースがあります。次回のコラムでご紹介いたしますので、そちらもぜひご覧ください。どうぞよろしくお願いいたします。
NEWS板橋校室長
三木 裕