今年もNEWSのウィンタースクールが12月23日から始まります。書き初めや油絵、工作、理科実験教室などの人気コースは、もちろん今年もご用意しておりますので、ぜひご参加ください。
そして、今年のウィンタースクールではじめて行うコースもございます。その一つが、『NEWS将棋算国教室』またの名を『負けました!!体験教室』です。どのようなコースなのかご案内をさせてください。
かんたんにいうと、最初の半分はお勉強、そして、残りの時間で将棋を指すというものです。将棋は、駒の動かし方もわからない生徒さんにはそこから指導しますし、上級の子にはむずかしい詰将棋なども解いてもらいつつ、将棋のすばらしさを教えていきたいと思っています。では、将棋のすばらしさとはなんでしょうか?
将棋には「3つの礼」があります。
はじめに「よろしくお願いします。」
対戦が終了したとき「負けました。」
さいごに「ありがとうございました。」
この3つの礼がなければ、はじまらず、終わることもできません。
将棋のすばらしさとして、NEWSが特に大事にしたいのは、このうちの2つ目の礼です。将棋は、自分から『負けました』といって、負けを認めないと終了とならないのです。
自分から負けを認めるのはとても悔しいですよね。いいたくないですよね。しかし、たとえ名人であっても、プロであっても、負けを認めなければ終わらないのです。
先日テレビの将棋対局で、中学生で大活躍しているプロ棋士の藤井聡太四段と、元の名人である森内俊之九段の対局を見ました。内容は難しくてわかりませんが、藤井四段が勝ちました。森内九段が、負けました、と頭を下げたからです。全国に流れているテレビ対局で、元名人が、プロとはいえ中学生に負けを認める姿に衝撃を受けました。しかし、その後の感想戦(その日の対局について対局者同士が話し合うこと)も淡々と行われ、将棋の世界の厳しさと、凛とした美しさを見たのでした。
NEWSウィンタースクールでは、たくさん問題を解いたり、対局をして、たくさんの『負ける』体験をしてほしいと思っています。そして、がんばって『負けてしまった』お子さまに、おうちで、ぜひ、こう声をかけてあげてください。
「えらいね、よく、負けといえたね。きっとその分、強くなったよ」
その一言が、次への挑戦につながります。
将棋のすばらしさはまだまだたくさんあります。また将棋を学ぶことがどのように勉強につながっていくのか、ということも、ぜひご紹介したいと思います。これからどんどん書いてまいりますので、また次回のコラムもぜひご覧ください! また、ウィンタースクールの時間割やくわしい内容につきましてはお近くの校舎までお声がけください。お待ちしております!