中学受験が落ち着き、これからまた高校受験、大学受験がつづきます。もう進学先を決めた子もいますが、これから第1希望の学校を受ける子も多く、NEWSもまだまだ緊張感のある毎日になっております。
最近は入試問題にも工夫するところが増えてきまして、昨年の慶應大学のある学部の小論文の問題には、『3丁目の夕日』で有名な西岸良平氏の漫画が(作品は『夕焼けの詩』でしたが)少し使用されておりました。サザエさんやドラえもんに出てくる家族や子どもたちの環境ですら、いまの子どもたちにとっては一種のファンタジー(ちょっと似ているけれどここではない世界)に思えるくらいのものだと思いますが、さらに『3丁目の夕日』の世界ともなれば、もはやまったく違う国のお話にも感じられるかもしれません。
しかし、当時の世界観の中には、『未来は輝いている!』というはっきりとした思いといいますか、意志といいますか、もう当たり前のように共通な感覚があったのではないかと思うのです。そして、いまは、あまりそういう思いは、大人も、子どもたちも抱いていないのではと思います。だからこそ、入試問題では、ではどうすればいいのでしょう? という問題を、いまの子たちに問うことが増えてきているように感じられます。毎年大きく傾向をかえる学部ですので、今年はまたおどろくような問題が出題されるかもしれません。けれども、未来への希望という意志はやはり問われるのではないかと思います。
昨日も中3の子たちに面接の練習をしたのですが、志望動機や、中学校の思い出といった定番の質問以外に、将来の希望なども聞いてみました。すぐに答えられる子もいますが、まだわからないという子もたくさんいます。まだ中学生ですからね、それも当然だと思います。でも、できれば、明るい未来、輝いている未来につながるような高校生活、大学生活を送ってほしいと思います。みんなの未来はこれからです! 輝かすのはきみたち自身です! がんばれ! 入試にのぞむみんなにエールをおくります。
NEWS板橋校室長
三木 裕