プロ野球の優勝チームが決まりまして、これからクライマックス・シリーズへとつづいていく、一番盛り上がっていく時期になります。しかし、その一方で、もうすぐ野球シーズンも終わってしまうという、さみしい気持ちにもなっていきます。このあいだセ・リーグの優勝チームが広島に決まりました。トラ党のぼくとしては、非常に残念ですが、まあ、この悔しさを来年ぶつけてくれると期待しております。
その優勝が決まった日、9月18日だったのですが、広島の試合も含め、6試合が行われていました。その出場選手などを新聞で読んでいたのですが、あることに気がつきました。選手の名前に、田んぼの『田』がつく人がとても多いのです。特に、○田という選手が。9月18日に出場した選手だけを下に並べてみます。
ピッチャー | 和田 金田 野田 増田 牧田 吉田 (田口)(田島) |
キャッチャー | 岡田 (田村) |
ファースト | 中田 福田 |
セカンド | 山田 高田 太田 |
ショート | 京田 源田 藤田 (田中) |
サード | 松田 村田 柴田 |
レフト | 岡田 福田 大田 |
センター | 柳田 小田 |
ライト | 吉田 清田 (田中) |
ピンチヒッター | 坂田 |
ピンチランナー | 西田 |
監督 | 梨田 |
なんとすべてのポジションに○田選手がいたのです。ベンチの控え選手や、コーチは載っていませんでしたが、そこまで調べたらもっといたと思います。しかも、このまま日本代表になってもいいようなすごいメンバーが揃っています。他にも、たとえば、○山とか、○川、○木、○藤など、いかにも日本的な名前という選手は、○田に比べると、圧倒的に少なくなります。各チームに何人もいる名前は○田選手だけだったのです。
やはり日本人というのは、お米が好きだったんだなあ、と思いました。字を見ているだけで、日本のあらゆるところに、田んぼがあったのだろうなと想像してしまいます。また、和、金、増、吉、福、太、大、源、村、清などなど、田んぼが日本人の生活を豊かにし、大切にされてきたのだろうと想像される字も多いです。プロ野球の選手にだけ特別に○田選手が多いというのは、たぶんない(?)と思いますので、やはり、日本人の名前として考えていいのではと思います。そう考えると、名前というのも、ちゃんと意味があって、人々の暮らしと直接結びつきながら、これまでつづいてきたのだなあ、と思ってしまいます。日本らしい美しい名前と風景が、これからもずっとつづくといいな、と思いました。